
『月刊サンデーGX』連載、「貧民、聖櫃、大富豪」の1巻です。
「ヨルムンガンド」「デストロ246」で知られる高橋慶太郎の最新作。今までガンアクションを得意とした作品でしたが、今回はマネーファンタジーという新ジャンルに挑戦です。
あまり売れてない漫画家を母とする女子高生の信楽聖夜が主人公。ある日 唐突に異世界に迷い込んでしまい、「箱」の御使い(みつかい)を名乗るアウレリアと主従関係を結ぶことに。

「箱」とは聖櫃(せいひつ)でありアークのこと。アークは現在7つに分かれバラバラになってしまっている。これを一つにまとめることを目的としており、それは御使い同士が戦うなどして消滅させた方が勝ち。ってことは七人の御使いが居るってことでしょうね。この戦いを「グレートウェルス」と呼ぶそうだ。ま、なんだ、Fateの聖杯戦争みたいなもんですな。
そんな基本的なことを聞いているうちに相手から見つかったらしく、いきなりバトル展開へ。

ところがアウレリアは弱かったー! ペンより重たい物を持ったことがないというのだから軟弱なのにもほどがあるわ。つーか、なんでこんな子が御使いになるん??
また実際に戦ってみて、表示されている数字が自分の持ち金だと判明。

しかも攻撃するにも防御するにもお金が必要で残高が減っていく。攻撃を受けたら怪我をしない代わりにそのダメージ分の金が支出されていくのだから たまったものでありません。この戦いは横槍が入ったことから途中で終了となったものの、母が大学進学のために貯めていてくれたお金を使ってしまったことに心を痛める聖夜でした。
1話はこんなところ。この1巻ではグレートウェルスに参加する人たちを紹介する意味が強く、オムニバス的にショートエピソードが繋がってる感じですね。

これは何気に重要なこと。有り金が無くなり負債を負ったとしても参加者は死ぬことはない。けれど御使いは あるじからの「信用」を失ったら死ぬそうだ。また最後まで勝ち残ったあるじは「おおいなる富」、その御使いには再び生きる権利が与えられるとのこと。
で、グレートウェルスに必要なのはとにかくお金が必要。ならば会社を立ち上げれば手っ取り早い。でも普通、女子高生にお金を貸してくれる銀行なんてありません。そこで聖夜は大胆にも参加者から大金を借りることに成功します。わざわざ不利益なことするかといわれそうだけれど、期日内にちゃんと返さなければ信用を失う。それは御使いの消滅になるわけだから「急がば回れ」ってな考えから応じてくれたんですよ。頼む方も頼む方だけど貸す方も貸す方だね。
今までアクション性の高かった作品とは一線を画したストーリーなことから人を選ぶのは確か。どっちかといえば頭脳戦が好きな人にオススメでしょうか。

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記事の更新も突然止まっていますが、ひょっとして何かあったんですか?名無し風都探偵 106話 友よ、君はなぜ悪魔に魂を売ったのか!?107話はまだ出さないのですか?名無し風都探偵 106話 友よ、君はなぜ悪魔に魂を売ったのか!?名前的に裏風都ではなく、財団Xにより改造された仮面ライダーだと思う。名無し風都探偵 106話 友よ、君はなぜ悪魔に魂を売ったのか!?これで隼人がドーパントならなんか普通過ぎる展開じゃない?名無し「とある科学の超電磁砲」 美琴と潔斎さんとの馴れ初めが語られる支倉派はどうもこういう小細工が好きになれんな名無し風都探偵 104話 迷路棟の呪いと言われるヘルスタイン博士の謎死神博士に似ているヘルスタイン博士。
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