
『真田太平記』連載、「ミスター味っ子 幕末編」の2巻です。
陽一は勝海舟に、一馬は坂本龍馬に召喚される格好で幕末に渡来。料理で様々な問題を解決していく、奇想天外な痛快グルメ漫画となってます。1巻ではアメリカに行ったりもしたけど今回は幕末の関西地域オンリー。歴史に沿ってるので勉強にもなりますよ?
1863年の京都は「天誅」の名のもとに昼間でも暗殺が横行する、世界屈指の犯罪都市となっていた。時の天皇である孝明天皇は外国人嫌いで、故に開国派とはソリが合わない。その考えを正すべく十四代将軍・家茂が上洛。その際、美味しい洋菓子を持参すれば考えも変わるだろうとのことで、陽一と一馬は洋菓子作りを命じられる。
まぁ何とかなるだろうと楽観していた二人ですが、天皇側にはお菓子作りの名人が居たのです。

それは見た目に羊羹でも、チョコレートやドライフルーツなどを取り入れた最高の洋菓子だった。しかも名人とは味皇の爺さんのご先祖だろう、村田源壱郎。これを越える洋菓子を作らなければ開国派の意見は通らない!
そこでもって洋菓子の代名詞たるショートケーキを作ることにしました。スポンジはカステラで、クリームはメレンゲを加工して、イチゴには金柑の甘露煮を代用することで完成。…したのだけど何かもう ひと工夫が欲しいところ。何かないかと考えても簡単には思いつかず、気晴らしに温泉に行ってみた。そこで思いがけず発見したものがあったのです。

それは食感! シュワシュワパチパチとする炭酸の食感が天皇の口の中を刺激して、未知の体験を味わうことに。温泉が炭酸泉水だったことからヒントを得て、金柑に炭酸ガスをしみ込ませたのでした。これにより西洋文化を取り入れることも一つの案だと、陽一たちの思いが伝わったようですよ。
でも次なる依頼は日本を背負う重要事案になろうとは! 長州藩がアメリカとフランスの商船に発砲。ただちに報復攻撃するも長州藩の攘夷活動は止まらない。これに業を煮やしたアメリカたちは四国連合艦隊を結成して長州を、しいては日本そのものを攻撃するらしい。このままでは阿片戦争に負けた清国の二の舞になってしまう! そこで日本は野蛮な国でなく西洋文化も知っていると、フランス料理のオムレツを作ることに。

そこで作ったのは目玉焼きを丼に乗せただけのもの。これのどこがオムレツ? いや、見た目とは裏腹に創意工夫がテンコ盛りの内容だったのです。卵黄は上海名物"酔っ払い蟹"のエキスに漬け込み、白身に見える部分はメレンゲを焼いたものでサクサク食感がたまらない。またご飯にはイクラの裏ごしを絡めて濃厚な旨みと風味が味わえる逸品に。
これはオムレツを超えたオムレツだと各国は認め、全面戦争を回避できたのでした。
そして坂本龍馬といったら薩長同盟。けれどここでは薩摩とは西郷隆盛と、長州とは幕末テロリスト・高杉晋作と個別に連絡を取って天秤にかけ、有利な方と手を組もうという悪知恵を働かせていたのです。これを良しとしない陽一は「いもぼう」(エビイモと棒ダラを一緒に炊いたもの)を例にして、両者が喧嘩をするのではなく一緒になれと和平を説く。

これに便乗した龍馬は天下を獲るための世紀の奇策として薩長同盟を組めと言い放った。
調子良すぎるだろう、龍馬さんよっ!!
つまり薩長同盟を結ばせた真の功労者は陽一だったわけですねー。こりゃ歴史を塗り替える一大事だな!

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