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『漫画ゴラク』連載、「激マン! Z & グレート編」 の9話
ジャンボマシンダーや超合金など、数多くの玩具をヒットさせたマジンガー。ポピー以外からもタカラの「変身サイボーグ1号」にて着せ替えのマジンガーもあったっけ。もう出せるものは出し尽くした、だから新しいマジンガーを作ってくれとの要望に激はしぶしぶ了解します。スポンサーあってこそのアニメなので断れませんからね。

もっとZでいきたかったけれどこれも運命! そしてもっとすごいマジンガーを作るとしていきなりアイデアが浮かびます。
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甲児の父親・兜剣造博士がサイボーグとなって生きており、もっと強いマジンガーを作っていたとのこと。はい、それは「激マン! マジンガーZの章」4話にそのフリが描かれてます。
激マン! マジンガーZの章 タイトルが「マジンガーZ」になって物語が動き始める
マジンガーの描き直しにおいて元原作ではシローしか描いてないものが、描き直しでは何か言いたげな十蔵博士が追加。これは父親は実は生きているのだけれど、言いたくても言えない心理を表してたのですね。
また父親が生きていたことで「鉄也にとって育ての親」で、「甲児にとっては産みの親」。この関係でギクシャクしてしまったのは思わぬ好効果だと私は判断します。そういうドラマ性も必要ですって。
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そして最終回のあの場面は激が望んだものでした。だからこそグレートマジンガーが颯爽と現れたシーンがカッコよく見えたというわけ。
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こうしてグレートマジンガーが生まれたわけですが、この時期は多忙すぎてウラ話を語るほどのエピソードは憶えていない。だから今回で終了とのこと。憶えてない!? ならばこの2・3年内にあった鋼鉄ジーグやグレンダイザーとかも無理ですか。今後描けるとしたらバイオレンスジャックぐらい? でもこれは私が読んでなかったので何の思い入れも無く、スルーしそう。うーん、もう「激マン!」シリーズはこれで終了になっちゃうのかなぁ。お疲れ様でした。
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『漫画ゴラク』連載、「激マン! Z & グレート編」 の8話
突如聞かされた情報に激は叫ばずにいられない。マジンガーZの放送が終わる!? そんなバカな! 視聴率が絶好調だというのに、いま止めるなんて考えられないと怒り心頭。でもマネージャーのタカシが言うには東映動画の企画部長の有馬氏が話しを持ち掛けてきたとのこと。一席もうけたいとのことで、とにかく話を聞くことに。
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激は怒りながら有馬氏と会ってみたところ、話が少し違うみたい。それは終了というより切り替え。Zの おもちゃは大ヒットして売りつくしたので、次の新しいマジンガーを作ってくれとのことでした。
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それが1話にあった壊れたZと繋がります。マジンガーより巨大な"何か"が立ち上がろうとしていた──って、次回最終回って何だよ!? え?この漫画たった9話で終わっちゃうの!? グレートが登場しないのに!? それとも「Z & グレート編」というタイトルが最終回で、次からは「グレートマジンガー編」と改題されるとか!? まさかテレビアニメの新しいキューティーハニーが始まるのでハニー編に戻らないよね? あんな下ネタ満載の漫画なんて見たくないぞ。

マジンガーの描き直しはオリジナル要素で進みます。
前回、マジンガー軍団のローリー&ロール姉妹が登場して鉄十字軍団の兵士を次々と倒していきました。機械獣は二人を追って攻撃を仕掛けますが、突如 謎の二人が機械獣に立ちはだかる!
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手にしている光子力バズーカという強力な武器で機械獣をなぎ倒した。手前の巨大な男は無双丸、後ろは東(あずま)というようだ。東ってマジンガー軍団のバイオンβの操縦者である東しゅん のことだよね? ってことで元原作の東しゅん と、ダイオンγの操縦者である小出雅雄をご覧ください。
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左が 東しゅんで、右が小出雅雄。東はイケメンに大変身じゃないですか! 無双丸は全く知りませんが、ひょっとして小出雅雄の代理なのかもしれません。
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機械獣が倒れた隙を突いてローリー&ロールがミリオンαに乗り込み、マジンガーの応援に出動だ。ミリオンαって原作では下半身が無く、ゲルググみたいに上半身だけで空を飛んでたんだよね。問題は活躍できるかどうかなんだけれど、次回最終回では消化不良は否めないかもしれないな。
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『漫画ゴラク』連載、「激マン! Z & グレート編」 の7話
:激にマジンガーのイラストを見せる『テレビマガジン』編集長の中田。この時期の人気ヒーローは「仮面ライダーV3」と「マジンガーZ」なので、V3は写真に対しマジンガーはリアルイラストを載せることでアピールする展開です。このイラストは関口猪一郎氏とのことで検索してみたらありましたー!
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左右の向きが違うとはいえコレに間違いないでしょう。ちなみに73年8月号掲載です。このようなピンナップが付いているのだから子供には嬉しいだろうな。また他にも小林壇氏や渡辺正美氏にもイラストをお願いしてるとのこと。
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渡辺氏の名前が上がったところで激のエピソード。漫画家デビュー前に一晩だけ、野口竜氏と一緒にアシスタントをしたことがあるそうだ。渡辺氏は現在でもイラストを描き続けてます。どういったものを描いていたかは下記を参考ください。
時を駆ける(?)なぞの絵師、渡辺正美
渡辺正美 Twitter Search
また野口竜氏は激の家で居候をしていた時期があるとのこと。この野口氏、「オバケのQ太郎」に登場するラーメン大好きな小泉小池さんの名前を命名した人でもあります。2012年に亡くなった際、『ハイパーホビー』の追悼特集にて永井豪が寄稿したそうです。
昔はアシスタントをしたけど今度は自分のイラストを描いてくれるということで、渡辺氏に何かの縁を感じた激だったとさ。

マジンガーの描き直しはオリジナル展開? マジンガーは、というか永井豪作品は平気で昔の作品を描き直して出版することがあるのでちょっとわからないです。
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救出した音痴先生をホバーパイルダーに入れる際、裸を目にして鼻血ブーな甲児。そりゃ学校の先生が全裸になってるのだから上にも下にも血が巡っちゃうよね! マジンガーが機械獣と戦ってる間に光子力研究所をしろと、ブロッケンの鉄十字軍団の兵士が向かう。そこに現れたのは…
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マジンガー軍団のミリオンαに乗るローリー&ロールの姉妹。バイクに乗りながら兵士を次々と撃ち落としていきます。元の原作ではいいところが無かっただけにちゃんと見せ場があって嬉しいぞ。
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『漫画ゴラク』連載、「激マン! Z & グレート編」 の6話
いきなり登場してグロゴスを羽交い絞めにしたのは初登場のボスボロット! ふりほどこうとするも腕はガッチリと掴んで離しません。何しろ破壊した機械獣・ダブラスM2の長い首を腕として再利用したものだから、易々と壊れるものではありませんから。地球に優しいリサイクルなエコなロボット、それがボスボロットなんです。

その間にマジンガーは捕らえられていた音痴先生を救出。これで人質全員の解放に成功しました。後はコイツとの決着だけという場面にボスは「オレにやらせろ」と超ノリ気。大好きな音痴先生を裸にされたのだから、絶対に許さないと怒り心頭のようだ。
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繰り出す攻撃は体当たりだのパンチだの単純だけれど、一発一発に凄みが感じられてブロッケンもタジタジ。愛があればロボットにも魂が宿るということなんだろう。その愛の力によってグロゴスはKO寸前にまで痛めつけられ、もはやここまでとブロッケンはボスボロットとの心中(自爆)を試みる。

が、寸前に手を離したことからグロゴスは単独で爆発。マジンガーは全くいいところなく、ボスボロット一人(一機)で片付けた格好となりました。スゲー!
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ブロッケンはこの活躍に「マジンガーZ以上の能力を持つロボットに違いない」と、過大評価もはなはだしいね。もっとも力だけはマジンガーを上回ってるハズです。アニメの設定ならば。
このように活躍したはいいものの、限界が来たようでバラバラになっちゃった。今後はもっと耐久力を上げなきゃ!

日常パートは石川賢について。マネージャーのタカシから相談したいことがあると激は応接室に移動。ゲッターロボを描いてる石川賢についてのことらしい。
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『少年サンデー』で連載が始まったはいいものの、ロボットに乗らない状態が続いていた。まるでカラテマンガか怪奇マンガみたいになってるので、早くゲッターに乗せろと激から忠告して欲しいそうだ。
わかる!(笑) 確かにアレじゃロボット漫画と言えないよね。冒頭部分はゲッターマシンに乗せる人材を早乙女博士が探しており、その御眼鏡に適ったのが竜馬や隼人。クセの強い荒くれ者で、それがかえって"ゲッターマシンは普通の者には乗りこなせない"というイメージを植え付けるに充分に役に立ちました。
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そして石川賢と話し合うも忠告には至らず。互いに漫画家同士、徐々にステップを踏んでいくスタンスを知っているからこそ、急に変えられないということなんだろうな。
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『漫画ゴラク』連載、「激マン! Z & グレート編」 の5話
東映動画の依頼で子供にウケるようにボスが乗るロボットを作ることになった激。ではボスのボロなロボット、ボスボロットというのはどう? 廃部品か何かで作ったガラクタですぐ壊れやすいってのは? などのアイデアが浮かび上がり、東映の企画部長の有馬氏の反応も上々。これなら子供にウケること間違いないだろうって、実際にウケていたのを身をもって体験したのが私ですから!
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その有馬氏、広告代理店の旭通信社がボスが乗るロボットのデザインを大々的に募集すると言ってきた。けれどキャラは激がデザインしたもので決定。人気を盛り上げるための作戦とのことに激の心境は複雑。ペテン同然ですから。とはいえ優秀作には何人にも賞品を出すので子供は納得してもらえるだろう。

いわゆる出来レースですね。まぁ関係者側からすれば決まるまで待っていてはアニメ制作に間に合わないのでしょうがないでしょう。もっとも キン肉マンの超人募集みたいに本当に採用するのもありますが、私はたいていは一般公募ものには懐疑心を抱いてます。ナウシカだって「ナウシカガール募集」と一般公募を銘打ちながら、芸能事務所所属の安田成美が決まったことには疑ったからね。
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そうして募集された結果、8万通を越えるハガキが来て旭通信社の会議室がハガキの山でいっぱいになったそうだ。激はその中から優秀作(?)を20通ぐらいをあてづっぽうで選んだって!
ちょ、ぶっちゃけ過ぎwww ってことはどんなデザインだろうと優秀作に選ばれた可能性があったわけで、真面目に描いた人からしたらタマランね!

マジンガーの描き直しは、マジンガーを引き渡すとホバーパイルダーを分離させた甲児。途端にミサイルを発射してブロッケンを騙し討ち。「汚いマネしやがって!!」と言うも、人質取ってるお前に言われる筋はねーよな! 機械獣を操るバードスの杖がどこかに行ってしまったのでグロゴスは動かず、この隙にマジンガーは人質を次々と救出。最後の一人の音痴先生の番になってバードスの杖を持たれたために万事休す!?
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この絶妙なタイミングでボスボロットがキタ━━(゚∀゚)━━!
この漫画では目にラインが入ったのか。なんか…ミニオンズに見えないこともないな。
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ボロットの腕はダブラスM2の首を再利用したものでした。さすがスクラップから作られたものだけあるね。愛しい音痴先生を救うため、ボスはかつてないほど命 燃やすぜ!
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『漫画ゴラク』連載、「激マン! Z & グレート編」 の4話
2月2日、飛鳥五郎という男を殺したのは貴様か!?(この日のお約束)
2月3・4日などにて全国の各地の劇場で「劇場版 マジンガーZ / INFINITY」の大“Z”叫応援上映会が開催されます。
興奮再び!今度は4Dも!大”Z”叫応援上映会開催決定!
私も行こうと思ってるけど、都会と違うので人が来るのか心配だよ。

前回、石川賢は『少年サンデー』に連載するゲッターロボの漫画を描くのを承諾してくれました。ところが急転直下、描けないと泣きついて激も大弱り。アニメの設定では主人公の竜馬はマジメな熱血青年で、こういうさわやかな人物は自分には書けないとのこと。そこでアドバイスしたのが上の画像。ロボットさえ一緒なら、キャラ設定は描きやすいように変えていいと許可が出ました。それなら描けるかも、ワイルドな奴にしたいと石川。
なるほどねー。だから竜馬は空手大会に乱入するスゴ腕の空手家で、隼人に至っては大臣暗殺を目論む過激な学生運動家になったわけね。

その一方、激自身もマジンガーで苦しんでました。
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『少年ジャンプ』から『テレビマガジン』に移籍して事情が変わった。1回20P足らずの読み切り方式。しかも読者は小学生低学年。今までのストーリー形式が使えなくなったのだ。更に東映動画(現 東映アニメーション)からはアニメにも使えるアイデアやストーリーが生まれるかもしれないと、アニメ用にデザインした機械獣ではない新しい機械獣で描いてくれとの要望。
いったいどうしたらいいものかと悩んだ結果、小さな子にもウケるキャラを使おうとなりました。
そう、ボスボロットの登場です!
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ボスボロットはそもそもアニメからの頼みで作ったもの。ギャグキャラで弱くていい、笑えるキャラであればとの意見から生まれたものだったのです。確かに子供にはウけ、グレートマジンガー時代には『テレビマガジン』に「ジャンジャジャ〜ン ボスボロットだい」という主演漫画まで作られました。
そのアニメ用に作ったボスボロットを、今度は漫画に逆輸入させて進行をスムーズにさせようというわけですね。

マジンガーの描き直しは、身体中に人質を取ったグロゴスG5に光子力ビームを発射。やったか!? いや、カプセルが二つ爆発して二人が無残にも死んでしまいました。
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グロゴスを完全に止めるには最低10ヵ所を攻撃しなければならない。ほとんどの人質が死ぬことになるがやってみるか? と聞かされては沈黙するしかない甲児です。以後、マジンガーは一方的に攻撃されっぱなし。反撃すれば人質が殺されるので手が出せません。甲児はたまりかねてギブアップ。マジンガーを引き渡すとブロッケンに告げます。
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これに反対する さやか。敵に渡ったら大変なことになる、渡さないでと訴えるのですが…一体どうなるんでしょう? タイミング的にここで登場するんじゃないの、ボス!?
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『漫画ゴラク』連載、「激マン! Z & グレート編」 の3話
今回は石川賢がゲッターロボを連載することになった経緯が語られました。それは1974年の1・2月のことだろう。4月からゲッターロボのアニメ放送が決定したことから『少年サンデー』での連載も決まりました。でも現在の激はバイオレンスジャック・キューティーハニー・ドロロンえん魔くん・マジンガーZを連載しており、とてもじゃないけど増やせる状態じゃありません。

そこで妙案。ゲッターロボは永井豪と石川賢との共同原作で、ゲッター1は石川がデザインしたもの。だったら石川に描かせようということになりました。呼び出して口説き落とそうとしているのが上の画像になります。激とマネージャーのタカシがヨイショしてるのがわかるよねー。
けれど石川はムリだと首を縦に振りません。絵は早く描けてもネームが遅いし、ロボットのアクションマンガは絵が大変だからと臆してます。
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でもそこは今まで『少年ジャンプ』でマジンガーを描いてた激からのアドバイス。
 ロボットマンガは大ゴマが取れる!
巨大なモノは巨大なコマワリで描くのが当然。見開きの2Pを一コマで描いたところで編集者からの文句は出ないと、有利なことを述べたら やる気になった模様。これなら苦手なネームは少なくていいし、大きな絵にすれば時間も短くて済むからです。
こうして石川賢の描くゲッターロボの連載が決まったとのこと。
ちなみに『少年サンデー』の1974年14号にて次回から始まるという4Pの予告マンガが載り、15号から連載開始。1975年34号まで連載が続きました。その後、秋田書店『冒険王』に移り、1975年10月号からゲッターロボGの連載が始まります。

マジンガーの描き直しはマジンガー軍団・ビューナスAに続いてジェットスクランダーが登場。これでようやくマジンガーが空を飛べると甲児は喜ぶのも束の間、未確認飛行物体が接近との警報が発令。直ちにマジンガーを発進させた。接近するそれは甲児たちには初披露となった飛行要塞グールでした。
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中から現れた機械獣はグロゴスG5。身体中にカプセル?が付けられていて、中には人質の人間が。それも額の場所に居るのは音痴先生ではないか!
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このような卑怯な手段を取っていたのは、これまた初登場のプロッケン伯爵。「遠慮せずグロゴスと戦いたまえ」だなんて性格的にもイヤな奴だこと。でも実際のところどうすれば? プレストファイアーやルストハリケーンはもちろん使えないしロケットパンチも無理だろう。使えるとすれば"面"の攻撃でなく"点"の攻撃が出来る光子力ビームのみ。その一撃で全機能を停止させなければ人質がとうなるかわからない…
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やつの動力回路…エンジンはどこにあるんだ!? 頭か?胸か? 迷ったあげく胸に光子力ビームを発射した甲児。その結果はいかに──