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『月刊ヒーローズ』連載、「東島丹三郎は仮面ライダーになりたい」の1巻です。
遂に1巻が出ました! 私は初代仮面ライダーをリアルタイムで観ていた世代なので、仮面ライダーに憧れる主人公の気持ちはよくわかります。いや、自分が出来なかった夢を東島が代わりにやってくれてるんですよ! …すみません、いささかオーバーに言い過ぎましたが、誰だってヒーローになりたいって気持ちは持ってて当然だよね!?

連載当初から全話レビューしてることから詳細はそちらをお読みください。各話の主要点のみ書くことにします。
1話 新連載「東島丹三郎は仮面ライダーになりたい」 40歳無職でもライダーになりたい!
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ショッカー強盗に出くわした東島は、ライダーのお面を被って登場。その際、なぜか泣くんです。これは一人でライダーごっこをやるしかなかった昔の反動で、「ようやく対戦できる相手が現れた」ことが何よりも嬉しかったんでしょう。けれどその相手となるヤクザの子分はたまったものじゃない。何しろ東島は"ライダーごっこ"じゃなく本気も本気。熊をも倒すその筋力で、本気のパンチを! 本気のキックを! 繰り出すのだから、一発KOされてしてしまうのも無理ないわな。

2話 東島丹三郎は仮面ライダーになりたい ユリコのタックル愛は東島に劣らない
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もう一人の主人公と言えるユリコが登場。彼女がいかに電波人間タックル好きになったかが描かれるわけですが、この親にしてこの子ありという印象を受けました。お面を被るだけでライダーを名乗る東島を認めないけれど、あのお面だからこそ 幼い頃の記憶が蘇るってもんですよ!

3話 東島丹三郎は仮面ライダーになりたい 本物の登場に丹三郎とユリコは驚愕す
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この話から物語は大きく動く! 本物のショッカー戦闘員が登場したばかりか、本物の怪人まで現れてユーチューバーと戦闘員が証拠隠滅のために溶かされてしまいます。今までなら"ごっこ"の範囲内だったものの、一歩間違えば死を伴う事態に首を突っ込んでしまった二人です。

4話 東島丹三郎は仮面ライダーになりたい ショッカーはかなりの数が存在する!
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ファミレス店長・島村三葉は幼い頃からショッカーの存在を知っていた。でもその彼女・ユカリスが女戦闘員だったとは誰が知ろうか! そのユカリスとユリコの戦いがメイン。上の画像のように見開きで大きくダイナミックに描くのがヨコサル先生の特徴でしょう。

タイトルに書いたけれど ノリと勢いで読者の心を掴み、見開きページで大胆にストーリーを引っ張っていくその姿勢、大好きです!
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『月刊ヒーローズ』連載、「東島丹三郎は仮面ライダーになりたい」の6話
先月号まで200円だった本誌が今月号から350円になりました。元の価格が安すぎたこともあるけど、1.75倍も値上げした雑誌ってのは記録的じゃね? 12月5日にコミックス1巻が出ることから今回は表紙&巻頭カラー。更にプロレスラー・棚橋弘至と柴田ヨクサルの対談記事があったり、コミックス1巻の着せ替えカバーが付録です。
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これがその着せ替えカバー。戦闘員だけ描いたのは珍しいよなー
ショッカーの女戦闘員に殴りかかる一葉。だがそれを止めたのは弟の三葉。なぜなら彼女──ユカリスは僕の彼女だから! ユカリスは「僕の彼女」と言ってくれたことが嬉しくて「もう一回言って 最後に もう一回」と意味深な言葉を発してキスします。
けれど一葉は許さない! 容赦なく二人をぶん殴ります。
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俺達のおジイちゃんとおバアちゃんはショッカーに殺された!!!!
えっ? そうだったの?? 初耳ですよ。だから一葉はショッカーを恨んでおり、身体を鍛えているわけですね。とはいえユカリスとて負けてはいない。
私の使命はショッカーの存在に気づいた者に近づき監視する事
そして仲間がいたら… 一網打尽に皆殺しにする事!!!!

あぁ先ほどの言葉とキスは、三葉との別れを決心したからこその行為だったわけですか。ユカリスは仲間をテレパシー(?)で呼び、次々と集まって来る戦闘員たち。彼らは普段はサラリーマン・古本屋の主人・交通誘導員など、ごく普通の人間として紛れていたようだ。

10数人の戦闘員に囲まれた丹三郎・ユリコ・一葉・三葉。これが一般人だったら全滅するのは間違いないだろう。しかし彼らは違う! 悪と戦うために常日頃から身体を鍛え、技を磨いてきた猛者たちだ。むしろこの状況下に置かれたことで燃えないわけがない! 戦う意欲に満ち溢れる一方だ!!
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ユカリスの意に反して強いこと強いこと! 殺すつもりが逆に倒されてばかり。ショッカーのターンなんて来やしません。正に暴力の一方通行です。
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思いもしない展開に「ちょっおまっ」状態に陥るユカリス。「死んで」と言ったけれど、これでは逆にこっちが死んじゃうよー!
来月は休載で再開は二か月後になります。

武藤敬司は仮面ライダーになりたかった
武藤はムーサルトプレスなど膝に負担のかかる技を多用したために回復困難となり、今年の3月に両膝に人工間接を入れました。ある意味 改造人間になったわけで、藤岡弘、さん(仮面ライダー)に近づいたかもししれないね。
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『月刊ヒーローズ』連載、「東島丹三郎は仮面ライダーになりたい」の5話
この漫画 3話までが月刊ペースだったのに、4話5話と隔月掲載。で、次回が来月号掲載と月刊に戻ります。不定期すぎでしょ。ちなみにコミックス1巻が12月5日発売なことから、来月号は表紙&カラー。更にコミックス1巻の別バージョンカバーが付録な他、スペシャルゲストとの対談もあるそうだ。やはり1号ライダーの藤岡弘、さんでしょうかね。

ファミレス店長・島村三葉(しまむら みつば)の彼女はショッカーだった! その三葉がショッカーと初邂逅した模様が冒頭で語られます。6歳の頃、近所に野菜や果物に埋もれた家がありました。そこのおじさんが時々、三葉と兄に採れたての野菜や果物をくれて とても美味しかった。けれど苦情が出て、誰かがヤクザを呼んで強制的に処分を要求してきました。そこで おじさんは本来の姿だろうショッカーとなったのが上の画像。ヤクザを圧倒し、家に火を放って姿をくらましたそうだ。

その兄、一葉(いちよう)がやって来ました!
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圧倒する存在感に丹三郎とユリコは目が釘付けだ。
君たちは?  ショッカーと戦った者です
なんだってエえ!!! キサマは何者だ!!!!
このテンションの高さは…丹三郎たちと同類なのか?
丹三郎は変身ポーズをとった後で お面を装着し「仮面ライダー」と名乗ったら、ニヒルに言い返してきました。
最強の仮面ライダーは誰だ? どこのライダーだ?
平成ライダーとか腑抜けな事ぬかすなよ
ちょwww平成ライダーなどハナから眼中にないみたい。
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最強のライダーは…V3だ!!!!
あぁやはりね。ノリからしてそうだと思った。一号、タックルと来て、新たな戦士はV3ですか。
けれど「最強のライダーはV3」と言われたことで、丹三郎がカチンときます。何なら相手になると、二人の間で抗争が勃発します。
丹三郎がライダーパンチを繰り出したら、腕をひねって一回転。これは合気道か!
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V3は仮面ライダー1号2号の能力を合わせ持つライダー 伊達にV3は名乗らない
今のパンチの太刀筋でわかった お前の格闘技は我流だ

V3の相手ではない
自信満々の一葉ですが、これによって丹三郎も何かが吹っ切れた模様。もう一度ライダーパンチを繰り出し、そのスピード・重さはさっきの比ではありませんでした。負けじとV3きりもみキックを放つ一葉!
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が、それを受け止めた丹三郎
ライダーに憧れ、ライダーになりたくて40歳の今現在になるまで身体を鍛え続けた丹三郎。一葉も恐らく似たようなものでしょうが、年齢の差だけ丹三郎が有利だったということでしょう。たぶん。
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殴り合いになった二人に、ユリコと三葉は別のものを見る。それは二人のライダーが戦っている姿だった!
えー今回はノリだけで一話使ったという感じ。こういうのは嫌いじゃないね!
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『月刊ヒーローズ』連載、「東島丹三郎は仮面ライダーになりたい」の4話
先月休みだったので二ヵ月ぶり。それはそうと「ジオウ」1話観ました。あの歳になって「王様になりたい」って口にするのは中二病と思われても仕方ないでしょ。もっとも何故そう思うようになったのか過去に理由があるかもね。オーズのアンク役だった三浦涼介氏が事務所独立したことで、ジオウへの出演は何か影響あるかもしれません。
三浦涼介が事務所退社 10年に仮面ライダーで注目

ショッカー戦闘員と怪人が出現したことで、丹三郎とユリコ(初めて岡田ユリコだと判明)はファミレスで会食。40にもなってお面を被って「仮面ライダー」と名乗ることにユリコは相変わらず否定的だけど、「どんな子供より俺の心は「仮面ライダー」だ」と意に介さない。そりゃそーだ、何歳だろうと好きなものは好き。口を挟んで欲しくないね!

二人とも「あれは間違いなくショッカーだった」と本能的に感じ取っていた。今後、情報交換のためにラインをすることで落ち着きます。そこに加わったのはファミレスの店長。なんで?
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この店長、子供の頃に兄とショッカーを見たことがあるらしく、「ショッカーは存在する」と思い続けてきた。そこにライダーのお面とタックルの格好をした二人が入店したことから仲間だと感じたようだ。
でも女性店員が注意したことからロクに話をしないまま終了。その店員、実は店長と付き合ってるそうで、ユリコが美人だったことからヤキモチをやいたとのこと。別れ際、店長はこう言い残します。
 ショッカーはかなりの数 人間の中に紛れています
まさかこれが翌日になってイキナリ証明されようとは!

放課後、ユリコは女生徒に体育倉庫に連れて行かれる。その生徒はメガネを外して髪を結ったら、あの女性店員でした。どうやらユリコが店長のことを好きになったと勘違いしてるらしく、ヤキを入れるつもりらしい。でもどうやって?
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     彼女はショッカー戦闘員でした!
ショッカーについて熱弁してる店長が好きになってしまい、好意をを持ってる(と思われる)女は全員ボコボコにしてきたという。そりゃショッカーなんだから強くて当たり前。つーか、学生でありながらショッカーやってるとはどういう生い立ちなんだろう。
でもそれは女生徒にしたってユリコが何者か分かってませんでした。まさかタックルだったとは!
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こうして始まった女性同士の戦い。生徒は力が強く、直線的な攻撃には強い。でも技を絡めるとなるとユリコが上。一本背負いの体勢から抱え上げての脳天落としというエグイ技で勝利します。
その後、丹三郎を呼び出して女生徒を おんぶさせてファミレスに。店長へ届けます。
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まさか彼女がショッカーだったことに驚く店長。前回、戦闘員は秘密保持のために怪人に殺されたけれど、今回は生きていることからようやく情報が掴めるかもしれません。
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『月刊ヒーローズ』連載、「東島丹三郎は仮面ライダーになりたい」の3話
ショッカー好きが高じてヤクザになった男は、今日も子分に目出し帽を被らせてコンビニに「ショッカー強盗」に入る。店内ではユーチューバーが"10万円でどれだけ買えるか?"の生配信をやっていたのですが、事件現場を目の当たりにしてタイトルを急遽「ショッカー強盗ライブ」に変更。そしたら視聴者数の伸びが半端なく、ヨフーニュースの速報にも上がる勢いで内心では大喜びさっ!

これを見て現場に急ぐ東島とユリコ。途中で出くわした二人は互いに「どこかで会ったような…」と不審顔。そりゃ素顔はまだ見せてなかったので、わからないのも当然か。
でも その頃の店内では思いもしないことが起きていた。とある青年が「迷惑だ」とショッカー強盗を止めに入ったのだ。もちろん止めようとしない強盗たち。そしたら青年は手を下ろすや、瞬時に変身した!
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その姿、その掛け声、それは間違いなく本物のショッカー戦闘員だった!
「しっかりと聴いておけ…本物の鳴(こえ)を…」と言うや、改めて「イーーーーッ」との甲高い鳴(こえ)と共に強烈なパンチを繰り出して、子分は失神KOさ! ヤクザは好きだった本物の戦闘員に会えて嬉し泣きするも、"やかましい"と言わんばかりに蹴りの一撃で同じくKO。そりゃ偽物ショッカーなんだから、本物が怒るのも無理ないね。

そして到着した二人。店の前で互いの正体を知り、先のことでちょい口論。でも戦闘員を前にして今度は東島が泣き始めた。敵とはいえ存在しないと思っていたものが存在したのだから、感情的にクるものがあったのでしょう。戦闘員は東島のパンチを両手で受け、お返しのパンチをあえて食らった東島。
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        ま…本物(マジ)だ!!!!
強さからして本物の戦闘員だと確信。ユリコがドラゴンスープレックス(もどき)を繰り出した後で東島がライダーキックを命中させて、図らずも連携ブレーで勝利します。でもここまでならまだ良かった。ライダーごっこで済んでいたのだから。
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謎の男が「ただの人間が戦闘員を倒すとはね」と近づいてきた。手にしているのは…ユーチューバーだった男の溶けた肉片です。男の口が開いたら肉食獣のような禍々しい歯が並んでおり、トゲが発射されて戦闘員に突き刺さる。そしたら溶けて消えていくではないか! ユーチューバーもこのように溶かされたのだろう。
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「あんまり消すと面倒だからな」と言うや、外に消えた男。日常の中に突如 非日常が出現したことで東島とユリコは動けませんでした。そして叫ぶショッカーと。ショッカーが実在したことに物語は大きく加速することだろう!
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『月刊ヒーローズ』連載、「東島丹三郎は仮面ライダーになりたい」の2話
前回のラストで登場した、タックルのコスプレをしていた女性はユリコ。そのユリコの生い立ちから始まります。
 1話 新連載「東島丹三郎は仮面ライダーになりたい」 40歳無職でもライダーになりたい!

仮面ライダーストロンガー好きの父親に育てられたユリコは当たり前のように電波人間タックルが大好き。そのユリコという名前は、もちろんタックルの岬ユリ子から名付けられたものだ。今日もタックルの変身ポーズをとり、父親から細かい指導を受ける日々です。

けれど隠してあった ストロンガー30話のビデオを観て大ショック! サブタイトルは「さようならタックル! 最期の活躍!!」という、タックルが死んでしまう話でした。
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泣いて泣いて泣き疲れても泣いて、涙で身体の殆んどの水分を目から流し、涙の海に沈んでいた。もし父親の発見が遅ければきっと溺死していたに違いない。でも「タックルは死んでない」と語る父親。同時に手作りしたタックルの衣装を着せて「ここにいるだろ」。以後、自分がタックルになるんだと身体を鍛え上げる日々。基礎訓練はもちろんの事、ボクシングや柔道や総合格闘など、様々な格闘術を学んで「タックル道」に精進し続けてきました。
そして現在は24歳。高校教師となっても「タックル道」を続けてます。

そんなユリコ先生が、突然 街中で生徒から告られた! 「好きです」「好きです先生っ」と何度も言われて頬を染めるのですが、そこに現れた通りすがりのショッカー強盗! コンビニを襲い、警官にも暴力を振るってやりたい放題です。熊本の時のようによく拳銃で撃たれなかったよね? 偶然にも同じ場所に居合わせた東島は、前回と同じくライダーのお面を被ってショッカー強盗の前に立ち塞がった。
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これを見て不満たらたらなユリコ先生。もう生徒のことなんて眼中にありません。再現度ゼロの嘘ライダーなんて認めない! ショッカー強盗を横取りされてなるものかと、路上でありながら下着姿になってタックルのコスを着始めます。生徒を始め、周囲の男たちはそりゃマジマジと見放題さっ! そしてタックルへと変身するや、ショッカー強盗 目掛けて駆け出して行く!
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    先ずはそっちが先かよっ!!
ショッカー強盗よりも、東島の嘘ライダーの方が先ずは許せなかったようだ。ライダーの名を語るならばもっと本格的なコスをしろってことだね。そして高らかに「電波人間タック」と叫ぶ。「ル」を入れないのは、番組ではそういう風に聞こえるからだ。V3が「ブイスリャー」と言ってるように聞こえるのと同じように。
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今度こそショッカー強盗相手に無双。電波投げと言ってるけれど、実際には投げっぱなしの一本背負いです。というか具体的に電波投げってどんな技なのかイマいち分かってませんがね。
全員を一撃で倒したことに東島も「スゲェ」と一言。
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それと同時に俺の「仮面ライダー愛」に勝るとも劣らない「タックル愛」を感じ、その正体を知りたいと思う東島です。
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『月刊ヒーローズ』新連載、「東島丹三郎は仮面ライダーになりたい」の1話
昭和40年後半の第二次特撮ブームで育った私にとっては、この手の話を応援せずにはいられない! このブームは「変身ブーム」とも言い、仮面ライダーがその牽引役だったのは語るまでもありません。それまでの特撮ヒーローはウルトラマンに代表されるように"巨大"だったのに対してライダーは"等身大"。それだけリアルに、身近に感じられるヒーローだったわけです。変身ポーズをとるだけで「ライダーになった気分になれた」のも人気を得た理由の一つでしょうね。

40歳にして無職の東島丹三郎(とうじま たんざぶろう)は今日も山籠もりをしている。なぜか? それは仮面ライダーになりたいから! 東島は子供の頃からライダーが好きで、二十歳を越えて大人になっても尚、ライダーになる夢を捨てずにひたすら身体を鍛え続けた。
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いくら鍛えたところでライダーになれないのは知っている。ライダーもショッカーもテレビの番組だからだ。けれど「仮面ライダーになりたい」夢はどうしても捨てることができず ひたすら鍛えた結果、野生の熊と互角に戦えるほどの強さを身に付けてしまいます。
   ショッカーよ 俺を改造してくれー!!!
いくら叫んだところでその声は空しく山々に響くしかなかった────
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そんな折、一瞬ギョッとするニュースが飛び込んできた。それは「ショッカー現る!!」のタイトル。でも読み続ければ何てことない、単なる目出し帽を被った三人組が「イーッ」と叫びながらコンビニ強盗を働いたということ。けれどこの強盗と東島が接触することになろうとは!
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とある男はショッカー好きが原因でヤクザになり、子分たちを戦闘員に見立てて強盗をさせたのだ。今度は"脅し"というわけで、縁日の屋台のタコ焼き屋を強襲。たぶん みかじめ料を払わなかったことでの報復でしょう。
これを目の前で見た東島は心の奥底に火が点いた。これはショッカー強盗であって本当のショッカーではない。でも「イーッ」と叫びながら破壊活動をしているならば、仮面ライダーになるしかないじゃないか! お面の店でライダーのお面を買い、「変身!」と叫びながら三人の前に現れた。
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       あ? 何だテメ…
       か…かめん…仮面…
 仮面ライダー
言葉がドモってしまったのは恥ずかしいからではない。泣いているからだ。子供の頃から憧れていたヒーローになれた(本人にとっては完全にその気分)ことに、涙が溢れて溢れて止まりません。
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東島は涙声で続ける。
  俺のは「仮面ライダーごっこ」じゃないから…本気だから…
 いくぞショッカー!!!!

万感の思いを込めながら、熊と互角の腕での本気パンチで二人を即KO! 残る一人はライダー最強の必殺技であるライダーキックを食らわして、一方的に圧勝です。ま、ショッカー強盗を「やらされていた」子分に対して、東島は本気そのものだったので勝って当たり前なんですけど。

翌日、誰かがこの様子をケータイで撮っていたいたのだろう、ライダーキックが決まった瞬間の写真を使って「仮面ライダー現る!!! ショッカーを倒す!!!」との見出しでニュースになってました。これを見た ある女性が声を上げた。
   えーーコレ 私が最初に… やろうとしたのに…
   「ショッカー強盗」を最初に倒すのは… 私だったのに…

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それはタックルのコスをした少女。何者か知らないけれど、お面だけでライダーの名を語るとは冗談じゃないと憤慨してます。たぶんバッチリ決めないと許せない性格なんでしょう。ってか、タックルは仮面ライダーじゃないだろ。V3はライダーマンに仮面ライダー4号の名を贈ったけれど、ストロンガーはタックルをライダーにしませんでした。以後、初の女性ライダーは龍騎に登場した「仮面ライダーファム」まで約27年待たねばなりません。