hamel081207
『ヤングガンガン』連載、「ハーメルンのバイオリン弾き ~シェルクンチク~」の第17話
魔族と化したグレートとそれを止めるべく立ちはだかったリュートとの戦いは続いている。この件はすぐさま学園の理事長であるクラーリィにも伝えられるも「ああ わかっている…」と既に了解済み。それどころかもう結界を張って魔法兵団の非常待機をも済ませていた。こういう事態を予想していたがごとく!

実際クラーリィはこの事態を予想していた。「この餌に… 黒幕が食いつき… しっぽを出すかだ」と次なる展望も見据えているとはなかなかの策士ぶり。
餌になってもらったグレートには気の毒ですが鬱展開が続いていた展開に光明が差し込みそうです。

激しい戦いの最中、グレートに捕まってしまったリュート。やはり魔王の力には勝てないのか? そう思った矢先、起死回生に繰り出したのは魔界からの召喚獣。リュートは闇雲に動いていたのではなくグレートを捕らえる魔方陣を描きながら戦っていたのだ。
しかもこれは前回の回想に出てきた、イタズラ心で召喚して母親・フルートを地獄に引きずりこもうとした魔物ではないか。強力なアゴに捕らえられ身動きできないグレートにリュートは今こそ約束を果たすと言う。幼い頃にグレートと交わした約束のことを。
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もし魔王の血の暴走を抑えられなくなったら 魔王の血にとり憑かれる前に──
リュート兄さんがボクの右眼を…


リュートの腕がグレートの右眼を奪わんと伸ばされたとき異変が起きる。黒い妖精の大群が突如現れて召喚獣を食い始めたのだ。これこそ黒幕の手引き! ここでグレートを失うわけにはいかないと、咄嗟に援護したのだ。さぁクラーリィよ、黒幕を見つけ出して縛り上げてちょうだい!!
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そして磔(はりつけ)にされたままで身動きできなかったシェルもブラーチェの手助けにより解放される。グレートを助けなきゃと持ち出したのはバイオリン。シェルがバイオリンを弾けるかなんて知りませんがクラーリィに次いで希望が見えてきました。果たしてグレートは魔王の血から戻ることができるのだろうか? この続きは約一ヵ月後の1/16発売号にて。

ところで巻末の作者コメント見たらこんなことが書いてありました。
hamel081209-2
「スティール・ボール・ラン」に目が離せません。おおっジャイロー! ジョニィー!!

以前も巻末に「荒木飛呂彦先生に以前頂いたポルナレフのサインが宝物です。」とあったことから(下記参考)ガチでジョジョが好きなんだなぁと思った次第です。
ハーメルンのバイオリン弾き~シェルクンチク~ でジョジョネタ?(5/4)
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hamel081123
フルートの受難はハーメルだけでなく子供たちからも受けていた模様。悲惨な人やね…
『ヤングガンガン』連載、「ハーメルンのバイオリン弾き ~シェルクンチク~」の第16話
前号は休みだったことから一ヶ月ぶりの掲載になります。冒頭は珍しくギャグパートから。
グレートとリュートがまだ子供だった昔、母・フルートの部屋にあった魔道書を持ち出して禁断呪文を唱えてみた。そこにフルートがやって来て、あわや喰われて地獄に引きずり込まれるところを逃げ出す二人。

フルートは前作同様に悲惨な目に遭うのがもはや当たり前なイメージですね。こんなイタズラをしていた二人はグレートは魔曲使いに、リュートは魔法使いになることを誓い合います。
が、この二人が生死を賭けて戦い合うことになってしまうとは!

ケストラーの血により魔王と化したグレートはもはや葬り去るしか無いとリュートが立ち向かう。
hamel081123-
こんな事態を予想してかリュートの左手には水晶が埋め込まれており、大きく変化すると共に金色の光に包まれる。これぞメギドの火! ヨハネの黙示録にある、この世の終わりに全ての邪悪を焼き払ったという伝説的なシロモノだ。

魔力に長けるリュートはゴーレム像を作り出すなどしてグレートと互角の戦いに持ち込んでいる…かに見えるも、実際には火に油を注いでいる状態。
hamel081123-1
なぜなら負の力によってますます大きくなる魔王の血だからだ。しかも肉親同士で傷付け合うことはより一層 最高の血へとなってしまう。
果たしてこの二人はどのような決着となるのだろうか?

私が思うにやはりグレートが勝るのではないかと。でもクラーリィがこのまま何もしないとは思えないことから何処かで出てくるのではないでしょうかね。
hamel081022
『ヤングガンガン』連載、「ハーメルンのバイオリン弾き ~シェルクンチク~」の第15話
梵鐘=鈴を瞬殺したグレートにはもはや正常な意識は残っておらず、今度は他の生徒を襲い始める。次々と血に染めていく行為に逃げ惑う生徒たち。その中にはあれだけ強がっていた呪術師ゴスペルや伯爵リッジも居て今さらながら魔王について無知無謀すぎでしたね。

その中で立ち向かうのはティナー・サックス・ボーン! 「やはり雑魚では歯が立たないな」なんて言ってますがそんな余裕があるなら早いうちに生徒たちを助けてやれよ!
剣技の国 ダル・セーニョ王国から来ただけって剣術はやはり一流。グレートを圧倒します。
血の呪いのせいでッッ 母はおぞましき病に侵され
父の肉体は傷つき…もう立つ事も剣を握る事もできなくなった…!!

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そして振るうは魔剣ギータ! もう疑う余地もなくティナー・サックスはトロン・ボーンの息子であることが判明しました。確かにトロンはギータとの戦いで傷つき死ぬ寸前まで追いやられましたけど、母であるコル・ネッドが魔族と化したのは事故であり自業自得みたいなものでしょ? それをグレートに対して「貴様のせいだ」とするのは言いがかりだと思うのですけど。

しかしグレートを恨み憎しみ傷つける行為は大魔王の復活を助けることに他ならなかった。トドメとばかりに放った剣は魔王を封印する役目を果たしていただろう眼帯を壊してしまい、ここに大魔王が完全復活! その迫力にティナー・サックスも「まさか…本当にィィ!? 目覚め…」と、今さらながら魔王の恐ろしさを知ります。
あのな、自分でやっておいて今になって後悔か? だったら寝た子を起こすようなマネするなよ。
hamel081019-1
力の差は歴然としておりもはや倒せる人物など居ないと思った矢先、現れたのは兄であるリュート。泣きながら弟を倒す決意をする。血を分けた者同士が戦うことになったこの決着はいかに… つづく
hamel081007
『ヤングガンガン』連載、「ハーメルンのバイオリン弾き ~シェルクンチク~」の第14話
自分に角(つの)が生えていることがバレてしまったグレート。蘇るは幼い日の記憶──父(ハーメル)と母(フルート)に面向かって真実を諭された時のこと。
お前は兄弟の中で一番 祖父の血を色濃く受け継いでいる その祖父とは 大魔王ケストラー

知られたくないからこそ隠していたところへ「バケモノ」「人間じゃねぇ」と声を浴びせられ、通常の精神を保てなくなっていくグレート。中でも「魂を喰われるゾォォ」と憎しみを込めて吹聴するティナー・サックスは個人的に嫌なヤツNo.1になりました。こいつ本当にトロン・ボーンの息子なんだろうか?
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今回も先の魔獣事件も、この謎の男によって仕組まれたものです。正体はいったい?
このままではグレートがケストラーと化してしまう! 20数年前に実際にケストラーの脅威を目の当たりにしながら何もできなかった経験を持つホーン・パイプ先生は全身全霊を賭けて暴走を止めようとします。
 でも謎の男による超強力な麻酔薬の吹き矢によって安らかな眠りに入りリタイア
今度はシェルが静止しようとします。
 でも謎の男による棒手裏剣?で磔(はりつけ)にされ身動きできずリタイア

止める者は誰もいない。そこで生徒たちが大魔王狩りと称してグレート相手に戦いをし始めてしまう。何しろ腕自慢・口自慢の多い連中だから誰がクラスで一番強いかハッキリしたいのだ。
飛び出したのは東方の国から来た梵鐘=鈴。中華的な拳法と式神?による虎によってグレートを圧倒。薄れ行く意識の下、頭の中に聞こえてくるのはケストラーの誘惑する声。

何故 喰わない?
喰ってしまえ 人間なんざ 魔族のエサなんだよ 人間なんざっ

hamel081007-1
一撃により梵鐘=鈴を粉砕するグレート
静まり返る教室。瞳の色を失ったグレートはケストラーへと覚醒してしまったのか? つづく

なんか自業自得だな、と思わずにいられない。グレートがこの様に化してしまったのはお前らの仕打ちに他ならないわけで、それで返り討ちなんだから当然といや当然。
つーか、お前らケストラーをナメ過ぎとちゃうか? 世界を滅ぼす一歩手前までやったヤツなんだぞ。それを遊び感覚で戦おうなんてこれもゆとり教育の影響か(え?
hamel080921
『ヤングガンガン』連載、「ハーメルンのバイオリン弾き ~シェルクンチク~」の第13話
前回休載だったので一ヶ月ぶりになります。ホーン・パイプ先生の魔法兵によるスパルタ実技テストが始まりました。スパルタと言われるだけに実力のある者以外は医務室送りとなっている中、シェルの番が回ってきます。
ホーン・パイプ先生はこの魔法学校の教師を永く務めており、その中には女王ホルンやクラーリィと言った後世に名を残す魔法使いを数多く見守ってきたという。その経験からしてシェルの隠れた存在能力を見抜いて確信する。
この者は正に…89年に一度の逸材じゃッッ!! と。

でも戸惑っているのはシェル本人。魔獣を倒したのはグレートの魔曲があったからであり、何の格闘技も剣術も習ってない。でも僕はやらなくちゃいけない、運命を変えるんだ、やればできる子なんだと6ページにも渡りテンションを盛り上げていきます。その結果が
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2ページに渡りフルボッコ状態にされました!
こういう盛り上げるだけ盛り上げておいて落す、シリアスモードとギャグモードを使い分ける手法は前作同様ですけど、こんなにページを使ったのはこの新作では初めて。オチが来るぞ来るぞと解っておきながらやっぱりそこで期待せずにはいられませんでしたね。

次はグレートの番。グレートのことが気に入らないティナー・サックスは相変わらず減らず口。そこへ先の魔獣騒動を画策した謎の影がグレートに不利な細工をしたために魔法兵の一撃を頭部に受けてしまう。
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隠れていた髪から現れたのは頭の両端にある角! そして右目の眼帯には十字架が! 謎の影は前回といい今回といいグレートの正体を明かすことを目的にしているようですね。
それを見てティナー・サックスはここぞとばかり言いまくる! 
角くらい生えてて当たり前だ 何せこいつは 大魔王ケストラーの孫なんだからなぁ…!!
こいつには気をつけろ 魂を喰われるゾォ!!

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悪意の満ちた言葉に昔のことを思い出したのか、爪が伸び牙が生えるグレート! このまま大魔王へと覚醒してしまうのだろうか? 風雲 急を告げる展開に注目せざるを得ません!
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『ヤングガンガン』連載、「ハーメルンのバイオリン弾き ~シェルクンチク~」の第12話
今回はコミックス1巻発売前ってことで第1話以来の見開きカラートビラ絵です。この絵の一番後ろの人物、デスサイズを持った翼の少女は1話のトビラ絵にも登場しました。十中八九、ライエルとサイザーの娘であるオカリナなんでしょうけど未だに登場してないので何とも。そういや1話のトビラ絵にはもう一人 女の子が描かれていましたがあの娘については全く検討つきませんね。
尚、下記にて第1話が無料でご覧いただけます。
ヤングガンガン立ち読み ハーメルンのバイオリン弾き~シェルクンチク~

前回ラストに登場した魔法教師とは、30数年前の第一次スフォルツェンド大戦にて魔界軍王四天王の一人・ドラムを説教したどころか一蹴して平和を守ったとされるホーン・パイプだった。
え~?ちょっと話しを整理します。私はこの人物は前作に出たと思ってましたけどそうではなく、今回の新キャラだったのですね。ここまではいいとして「30数年前」ってことはハーメルたちの活躍した時代よりも10数年前ってことになりますよ。そのときドラムは既に居たのですか? しかも「魔界軍王四天王」の一人ってことは他にサイザーも居たと? これはせめて「20数年前」の間違いではないのでしょうか? よくわからないですねー。

そのホーン・パイプ先生、スパルタ教育で知られており魔法兵団の戦士を育て上げるのがイキガイという。よって落ちこぼれが大嫌いな反面、優秀な生徒は大好きとのこと。
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そこで出てきたのがシェル。魔獣を一撃で倒せるなど現役の兵団とてそうはいかないとして先生のお気に入りにされてしまいました。でもアレはグレートの魔曲があってからこそ出来た芸当。それを知ってか知らずか、一番の注目株にするとはいったい?

スパルタ教育で知られる先生らしくいきなりの実技テストが始まりました。魔法で作った魔法兵を倒せばいいとのことですが最低レベルでも俄然強い能力に、名も無きモブシーンな生徒は全く刃が立ちません。
一方、ストリングス姉妹や梵鐘=鈴、伯爵リッジといった名のある生徒は順当に勝利。もちろんティナー・サックス・ボーンも勝利します。(トロン・ボーンの息子なのかは依然不明)
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そこでシェルの登場です。「魔法学校史上最高の逸材」なんて紹介されてますけどホーン・パイプ先生がここまで持ち上げる理由とはいったい何故なのだろうか? 私はあっさり負けるとしか思えないのですがね。
また魔法兵には魔曲が効かないでしょうからグレートもてこずると思います。
hamel080809
『ヤングガンガン』連載、「ハーメルンのバイオリン弾き ~シェルクンチク~」の第11話
先週はコスプレサミットとかあって一週間遅れのレビューです。ハッキリ言ってやっつけ仕事に近い雰囲気(笑)。
リュートの話すグレートの悲しい過去は続いている。大魔王ケストラーの血を継いでいると知った村人は一斉にグレートを迫害し始めた。それまで仲の良かった子供たちからにも石を投げられ傷ついたグレートは黒い翼を生やして覚醒しまい惨劇が起きたらしい。
この「黒い翼」は9話のトビラ絵にも描かれていたものですね。その惨劇がどういうものだったかは語られていませんが両親(ハーメルとホルンフルート)が必死に止めたというのでかなりのものだったと思われます。
以後、人々はグレートを忌み嫌い、グレート自身も家族からも遠ざかるようになってしまったという…

イジメどころじゃなかった辛すぎる過去のグレート…そんな辛くともよくぞ不良にならず育ったものです。「人を小バカにするのが宇宙一 大好き」と2話で語っていたのは父親譲りの性格というよりも、その辛い出来事を払拭したい反作用な気持ちからなのかもしれません。

グレートにひざまづいた魔獣が朝になったら八つ裂きにされていたとクラスで話題になっていた。しかも右眼には魔界軍のマークが刻まれ剣が刺さっていたという。いったい誰が、なぜそのようなことを?
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そこへグレートに「うす汚れた魔族の血は絶つ」と剣を向けた者がいた。この男こそその張本人──ダル・セーニョ王国からやって来たティナー・サックス・ボーン
「ボーン」と名が付くということはトロン・ボーンの息子か? でも「我が一族が呪われているのは 貴様の血のせいだ」「貴様を斬り 一族のために…汚れた血を絶つッッ!!」と言ってることからちょっと違う気も…。ボーンの息子だとしたらクラーリィの妹、コルネットの生んだ子になるのですが、さて?
一触即発のこの事態を止めたのは初登場となる担任で、かつての幻竜王・ドラムを相手に説教したという魔法使い。
hamel080809-1
すみません、前作全て読んでないのでわからないです。雰囲気からして前作の登場キャラみたいですけど。エリート集団・聖十字架騎士団(クー・クルセイダーズ)のコーチであり、超スパルタで生徒を鍛えるのが大好きらしい。
一見ギャグメーカーにも思えますけどこの担任によってグレートの運命が左右されそうな予感…  つづく
・待望のコミックス1巻が8月25日(月)発売。同日に前作のコンビニ本が出るそうです。