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昨日から劇場公開された「墨攻」を観てきました。原作は酒見賢一氏の小説で1990年の「小説新潮」が初出。91年に新書本化。
92~96年には「ビッグコミック」にて森秀樹氏がコミック化。全11巻となってます。ちなみに映画はコミック版が原作となったようです。

書くにあたって映画とコミックの違いを述べようかと思いましたが、コミック自体が原作小説と違うところもあるので3つを比べてみることにしました。
・内容
映画→梁城に攻撃してくる趙兵を革離が追い払う
小説→同上
コミック→同上以外に鼠編や邯鄲編などオリジナルストーリーに続く
・趙の兵力
映画→10万人
小説→2万人
コミック→1万5千人
*いくら何でも映画の敵兵多すぎ。桁が違うよ(^-^;) まぁ「ランボー3 怒りのアフガン」でも15万人VS1人なんてありましたけどね。
・革離のその後
映画→生き延びる
小説→戦い半ばで梁適に殺される
コミック→オリジナルの鼠編や邯鄲編に続いている

基本的なストーリーは映画もコミックも同じです。約2300年前の中国。韓・魏・秦など、七つの国が争う戦国時代の話。燕は隣国の趙から攻め込まれようとしており、国境近くの小国・梁(りょう)も攻撃されるのは必至。梁の国王はそれを阻止せんと墨家教団に助けを求める。

墨家教団とは墨子の教えを継いだ反戦論者の集団。様々な戦術を編み出しているがあくまで目的は守ることに徹している。
やがてやってきた墨家の民はたった一人・革離だけだった。増援が一人だけという現実に国王はもちろん誰もが失望するが、革離は様々な戦術によって民衆の支持を得ていく・・・。
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こういった古代中国の話は三国志とか好きな人なら興味あるでしょうけど、興味ない人は全く知らないので千差万別。映画は日中韓合作ですが日本人は一人も出てきません。音楽は川井憲次でエンドテロップにたまにカタカナが出てきたりします。

前述しましたがコミックでは1万5千の趙兵が映画では10万人にパワーアップ。映像はどうなるのかと思いましたけど数千人はいるだろうエキストラを動員して大スケールで見せており、成功してると思いますよ。
コミックでは反目する梁国王の息子・梁適も映画では革離に傾倒して憎憎しさは感じません。もっとも原作小説では革離はコイツに殺されてしまいますがね。

コミックでも映画でも攻城戦が最大の見せ所。梯子で城壁に取り付き兵士を送り込んでくるところを迎え撃ったり、城内まで穴を掘って地中から兵が侵攻してきたところをわざと迎え入れて一網打尽にしたりと互いの駆け引きに目を引きます。
映画では門を破って侵入してきた敵兵に油をかけて焼死させるというハデなこともやらかしてました。原作では投石機や連弩車や毒ガス攻撃というものまで出てくるので映画を観て興味を持たれた方は読まれてみてはいかがでしょう。

映画「墨攻」公式HP
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