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小野寺浩二氏といったら私にとっては「妄想戦士ヤマモト」が忘れられません。あらゆるオタク知識を有して何かとバトルを繰り広げてしまう展開は島本和彦先生を彷彿とさせました。
そんな小野寺氏の最新刊「UFOおねぇさん」(全1巻)が発売されました。

山吹 陸(中1)の隣に引っ越してきたのは4つ上のお姉さん・春奏(はるかな)そら(高2)。異常なまでのUFO好きのそら姉ちゃんにいつもUFOや宇宙人の話を聞かされて陸は振り回されっぱなし。UFOを探しに行っても当然出てくるハズもない。
ある日「裏山にチュパカブラを探しに行く」と出かけようとするところを陸は「もう止めよう」と呼び止めるも、「実は私は地球に派遣されたスペースパトロールなの」との言葉に遂に陸はキレてブッてしまう。
その夜、いつまで経っても帰って来ないそら姉ちゃんを心配した陸は裏山まで探しに出掛ける。そこで見たものは…本物のチュパカブラの集団だった! 襲われる一歩手前になってそらが現れ
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本当に自分がスペースパトロール隊員だったことを告白。グレイ型バトルスーツに身を包み、瞬く間にチュパを一掃する。そう、彼女はレティクル座流星拳の使い手にして『プロミネンスの暴れ龍』の異名を持つスゴ腕のスペパト隊員 ソラ=ヴァルガナックだったのだ!!

こうして難を去った陸だが見られた秘密は消去しなければならないことから陸とそら姉ちゃんの二人とも心は揺れる。そしてそらの取った行動は──記憶の消去はしないまま。バレると二人とも辺境惑星二百三十年の刑が待っているのだが「なんとかなる」と相変わらず気楽なそら姉ちゃんだった。

出だしは気楽なそら姉ちゃんですが、話が進むにつれ彼女の出生の秘密が明らかにされて段々と重い展開になっていきます。5年前、宇宙海賊ダイダロスに遺伝子操作や薬物投与で作られた最凶の生体兵器、それがソラだったのだ。
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スペパト隊長(後のレティクル座流星拳の師匠)に追われて地球に落ちてきたところを当時まだ子供だった陸に助けられて改心したことが明らかにされます。(陸はこの記憶を消されて忘れていた)
再び地球にスペパト隊員としてやってきたのは陸に逢いたいがため。しかし宇宙人が地球で暮らすには体質を変える必要があるも、ソラは今までの経緯から薬物が効かないので地球に居られる期間はあと少し。
真実を告げられないままそらは…

今までのギャグがメインな小野寺作品とは違い、シリアスな心理描写と切なさが漂う作品になっているのは新境地かもしれません。まぁ最後の最後になってとんでもない展開になるのは"いつもらしいバカバカしさ"と言えるでしょうね。
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