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『ウルトラジャンプ』に連載していた「皇国の守護者」の最終第5巻が発売されました。表紙カバーが今までの白基調とは違って赤色に。新城と剣牙虎(サーベルタイガー)の千早、他は骸骨の兵隊が列を成しているという不気味なデザインが目を引きますね。

島国の「皇国」と大陸の大部分を領土とする「帝国」との戦争を描いたこの作品、一見して日露戦争をモチーフとしているのは明白です。突如「皇国」の北領に侵攻してきた「帝国」。「皇国」は迎え撃つも大敗して北領から撤退することになりますが、全軍撤退するまでには10日ほど時間がかかる。この期間「帝国」の侵攻を食い止める遅延作戦に駆り出されたのが主人公・新城直衛の部隊です。
新城の頭脳と作戦指揮により成果はあるものの圧倒的な戦力差に兵隊は減り続け、追い詰められて全滅かと思われた時に時計に眼をやり降伏の青旗を揚げた。撤退完了の時間までは抵抗した、あとは喜んで俘虜になろうというわけだ。
新城の魅力の一つがこういった考えで、兵を無駄死にさせることは好まず「死して国に尽くせ」などとは決して言わないことです。
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この5巻では俘虜になってからの出来事および帰国までのことが描かれてます。「皇国」侵略の総司令官・ユーリアとの会談にて好待遇にて寝返りを持ち掛けられるも辞退、むしろ挑発して一矢報いるところは一触即発な話のやりとりの面白さがありました。
また国に帰る際に北領に残された市民から「敗残兵 卑怯者 なんで勇ましく死ななかった」などと野次と投石される場面は見てる方も辛いですね。

話が続いていれば活躍が見られただろう、新城と同期の皇室魔導院の羽鳥守人や、やがて新城と深い関係になってくる保胤と蓮乃の子である麗子(初姫)もちょっとながら出たのは原作ファンにはせめてもの慰めか。
原作者と漫画家との関係がギクシャクしたらしく志(こころざし)なかばで終わってしまったこの作品。終了が惜しまれます。
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