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『ジャンプスクエア』創刊2号に、お待ちかね「岸辺露伴は動かない -六壁坂-」が掲載されました。前作が載ったのは少年ジャンプ97年30号なので10年ぶりの新作となります。この時は14年ぶりに開催された『愛読者賞(正確には愛読者賞リーダーズカップ)』の出展作でした。

と言っても愛読者賞自体を知らない人が今では多いと思うので先ずはその説明を。かつて少年ジャンプは年に一回、この愛読者賞というものを73年から開催してました。投票により好きな漫画家10名を選出、この漫画家に読み切り作品を描いてもらい最も良かった作品に投票して大賞を決めるというもの。大賞に選ばれた作家は海外旅行の褒美がもらえました。
"好きな漫画家"で他誌の漫画家でもよかったことから「タッチ」全盛の82年だったか83年ではあだち充が選出されたのですけど「忙しくて描けない」を理由に辞退した逸話がありましたっけ。まぁ実際は大人の事情だったのでしょうけど。

けどこういう編集部主体のイベントごとは漫画家からすればあまり有難く無かったようです。また漫画家の方が立場が上になってしまった傾向により83年をもってピリオドを打ちました。が、それから14年後の97年に単発で催されこの時の荒木先生の出展作が「岸辺露伴は動かない ~エピソード16:懺悔室~」だったわけです。

さて、久しぶりの岸辺露伴。四部の登場時に仗助に殴られ大怪我を負うも、リアリティーを追求する芸術人気質から喜んでネタにしていことがありました。こういった気質は今も健在らしく取材のために山を買って破産してしまったとは恐れいります。
でも破産しながら掴んだのは六壁坂に実際に居た妖怪のこと。今回も露伴がストーリーテラーとなり物語が語られます──

金持ちの一人娘・大郷楠宝子は婚約者が居ながら間男として庭師の釜房郡平とも付き合っていた。来春 婚約者と結婚するので釜房に別れ話を持ちかけたところ小競り合いとなり、ちょっとしたことで釜房は死んでしまう。しかも傷口からなぜか血があふれ続けて全然止まらない。何とかしようとあせっていると部屋に入ろうとする婚約者が来て、なおあせる楠宝子。(フタエノアセリ アー)

ここんとこの何とかしようとあせる楠宝子が"見せ場その一"ですね。ドラマの刑事・探偵ものでも犯人が最初に犯罪を犯して自分の手掛かりとなる証拠を隠滅していく展開があるじゃないですか。代表例なら「刑事コロンボ」とか。普通に犯人を推理する展開もいいけど私はサスペンス性が加味されるこういう展開も好きよ。

そして同様に自分が追い詰められる立場になってしまう露伴が"見せ場その二"。ヘブンズ・ドアーのスタンドを久しぶりに見ました。書き込むだけで傷が消えてしまうなら仗助は必要ないね! 完治したときの少女の姿こそ妖怪本来の姿ということなのでしょう。
ところで
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小林玉美と音石明が一般人としてゲスト出演したのには思わずニヤリ。なぜこの二人かは知りませんが知らないゲストより知ってた方が楽しめます。いっそ担当と打ち合わせしているこの店舗もトニオのレストランと思った方がいいかもね。
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