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『月刊サンデーGX』連載、島本和彦先生の「新吼えろペン」の37話
マンガ家地上最強決定戦、通称"描く闘技大会"もいよいよ大詰め。決勝進出を果たしたものの漫画とはいえ相手を傷つけ倒さねばいけないことに炎尾は良心の呵責にさいなまれ大変疲れていた。
果てしなく疲れたよ そして…無感覚になってきた このペンが、血で汚れても 心が全然痛まんのだ!!
まぁ実際 血で汚れているわけではありませんが炎尾にとっては同等ということか。

そんな炎尾にこの大会の黒幕──何を言っても「あ、そう だろう!?」としか話さない某政治家から連絡が入る。ちなみに最後まで名前が出なかったことから「あ、そう だろう」議員(仮名)としておきます。
「決勝進出おめでとう 中略 日本のために戦ってみる気はありませんか?
「あ、そう」議員いわく先進各国は国民の命を犠牲にする戦いからこの大会のような文化的な争いを支持し準備に取り掛かっている。つまり世界中の漫画家が己の愛する祖国を守るために立ち上がろうとしているのだ。そこで炎尾に敵に勝つための漫画の指導者となって若手を育ててもらいマンガ戦隊を作りあげてもらいたい。
描くことがこれからは力になる… 日本を守るための大きな力に!
つまり──「描く」武装だ!!
「描く開発」を頼まれてしまった炎尾。漫画の中で殺し合いをする、実際に人が死ぬよりよっぽどいいとはいえ炎尾にとってそれはタブーだった。
描くということはデタラメな妄想を絵にしているわけじゃないんです! その中に心の真実を叩き込んでいるんですよ。 魂のかけらを!!
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拒否した炎尾に勝負を挑む「あ、そう」議員。上半身 裸になって犯るやる気満々だ。さすが元オリンピック選手だけに筋肉の衰えは感じません!
勝負方法は今まで同様の漫画対決。ここで炎尾は「あ、そう」議員を見くびっていた。絵は描けないだろうと。しかし実際は違った。「ただのお偉いさんのたわごとではないことを、教えてやるっ!!」
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思った以上に結構上手いことに炎尾は驚きを隠せないっ!
うっ、うまい! こんなにも描けるものなのか!?
さすがだ──だてに秋葉原で演説してるわけじゃない!
今度は戦闘機を出してきて(炎尾いわく「これが政治家の力」)機銃で蜂の巣にされる炎尾。これでおしまいか? いや、立っていたのはサイボーグと化した炎尾だった。次々と戦闘機を撃ち落す炎尾に「あ、そう」議員は驚愕。
さすがサイボーグの力… いやっ、日本のマンガの力!!
マンガはいま見たように破壊力がありすぎる媒体! 使い方ひとつで…人を幸せにもするが、地獄をも創り出す!!
そんな危険なものを…他国との争いごとに使わせるわけにはいかん!!
炎尾は「あ、そう」議員にトドメを差し"描く闘技大会"は闇雲のうちに終了を迎えたのだった。

その後──帰宅してアシスタントに今までのことを話す炎尾。テレビではその議員が漫画について話しているではないか。でも先の大会とは打って変わって穏やかな話をしていることに炎尾は気が付く。漫画で戦うのではなく、日本の漫画の面白さを世界中にアピールすれば日本と争うことはなくなるだろうと方向転換を図ったのだ。
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「面白いマンガを描くことが──世界の争いを抑えることにつながるわけだ」
「いい方向に進んでるじゃないですか──」
安堵に包まれる炎尾プロだった…  マンガ家地上最強決定戦編おわり
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