karin080211
『月刊ドラゴンエイジ』連載、作/影崎由那「かりん」が最終回を迎えました。
ドラゴンエイジ創刊号(03年5月号)から一度も休むことなく連載が続いたのは本誌作家の中でも珍しい方でしょうね。つーか、丸5年も連載が続いたのは人気あってのことなのでお疲れ様でした。

夏の誘拐騒動後のあの日、健太を最後に噛んでから一度も鼻血が出なくなった果林。「プシュケーの泉」としての能力が失われたようだ。その後の二人は順調で名前で呼び合う仲になっていた。
それから約二年の月日が流れ果林・健太らが卒業した日のこと。果林の家族が前から秘密裏に思っていた計画を実行するときが来た。

それは果林の記憶を消すこと。鼻血を出すことも吸血感情もない果林はもはや人間そのもの。吸血鬼特有の長生きもすることなく人間のようにやがて老いて死んでいくだろう。
だったらいっそ吸血鬼の家族という記憶を消し、真っ当な人間として生活させることを家族は望んだのだ。
「本当にすまない… 最後のお願いだ どうか娘を幸せにしてやってくれ…」
父親は苦渋の表情で健太に頼む。妹・杏樹からも
「私たちは一緒に日の下を歩けない… だから雨水健太 あなたにお姉ちゃんを託すの
私たちは… ずっと見守っているから…

アパートに一人暮らしという記憶を持って目覚めた果林。家族のことを聞かれると「いない」と答え、いたたまれなくなる健太。またこのことで何故か涙が出てしまう果林だった。
かー、この場面泣けるなぁ ここで健太の一世一代の告白がありますっ!
「大学行きながら働くしっ いっぱいお金貯めてたくさん勉強してちゃんとしたとこに就職して 果林を絶対に…幸せに できるようになってみせるから…! だから…
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  結婚しよう!
言った~! まぁ家族から将来を託されたとはいえやはり相当な勇気がいったでしょうね。これに果林も
は…はい… いっぱい幸せにして下さい…
と答えるところも微笑ましく涙できます。でもその様子を蝙蝠の姿となって見ている家族は「見守る」というより「監視」しているようで何か嫌だなぁ。

それから10数年後── 現在は歌音という娘を授かり大きなアパートで暮らしているらしい。まだ暗い早朝、部活のため歌音が家を出る。その際、黒い服に黒い傘を差した女性が通り過ぎる。
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それは大人へと成長した杏樹だった。
──ずっと見守り続けているから── あなたたちの 幸せを──
果林は記憶を失ったものの家族は忘れてはいない。姉思いの杏樹なら尚更だ。気付かないながらいつまでも家族に見守られている果林や健太たちは幸せ者だろう…  終わり

泣ける最終回というのを久しぶりに体感しました。そう熱心に読んでた作品ではありませんでしたが最終回がいいと全部読みたくなってしまいますよ。
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