前評判が芳しくない映画「20世紀少年」ですけど私は公開初日の初上映で観てきましたよ。しかもネット予約で座席指定をしてまでね。(これは意気込みではなく、その後すぐ「ANIME JAPAN FES 2008 名古屋 夏の陣」のライブに行くことから手っ取り早くチケットを入手しただけの話しですが)

上映時間が2時間22分あるのですけど盛り上がりに欠けるというか淡々としているというか、退屈はしないけど爽快感もなく『ふ~ん』というのが率直な意見。長い原作を映画にすることで三部作公開となったその序作、ケンヂがテロリストとして扱われてしまうのですから鬱な感じが漂ってしまうのはいがめません。それを振り払うぐらい最後の盛り上がり(ロボットを破壊するところ)がもっとあればこんな気持ちにはならなかったでしょう。

子供の頃に想像して書いた『よげんの書』が現実と化していく。それを書いた当人のケンヂが昔の事を全く覚えてないというのはどーよ?
「ほら、○○っあっただろ?」「○○?」「覚えてないのかよ。あれは…」
といった調子で状況を説明する場面が何度あったことか。これは映画を観ている私たちに説明する意味もあったのでしょうけど、多いぶんだけケンヂの健忘ぶりが際立ってしまいました。

健忘ぶりというかマヌケというか、細菌を撒き散らしている巨大ロボに立ち向かう警官たちも情けなかったなぁ。だって防護服を着ないで拳銃を構えてるんだぜ?
お前ら細菌に気付いてないのかよ? 防護服 着ろよ! と言いたい。当然ながらそこに居た数十人の警官たちは全滅。こりゃ無駄死にもいいとこだ。

この巨大ロボが街を進む場面はCGですがこれは上手く出来ていたと思います。一歩一歩キャタピラで前進しては立ち止まる、映画では特に語られてませんけど原作にあった"歩くように見せかけている描写"を説明してます。これは漫画では表現出来なかったことなので◎ですね。
ただ、最高に盛り上がるべきロボの爆破シーン。ケンヂは背負ったリックの爆薬で破壊するのですがその爆発ぶりが半端じゃない! 周囲のビルがことごとく鉄骨ごと粉砕されて巨大なきのこ雲が立ち上がります。
それはケンヂは原爆でも使ったんじゃないの? としか思えない爆発ぶりでかえって引いてしまいました。まぁこれは"ともだち"により爆発がより一層ハデになる細工がしてあったかもしれませんがね。

あとはキャストが思ってもみない人物だったとかのサプライズがけっこうありましたね。研ナオコの姿を見て「カックラキン大放送」を思い出した人は居るでしょう。タカアンドトシが大学生役というのはちょっと違和感ありましたよ。
ラストは成長したカンナがちょっとだけ登場します。次回では主役になるだろう予感があって期待を持たせる終わり方でした。
最後にこの映画の主題歌とも言える「20th Century Boy」をリクエストです。劇中で再三登場します。