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『good!アフタヌーン』新連載、作/太田モアレ「鉄風(てっぷう)」第1話
先日創刊された『good!アフタヌーン』にて私が気に入ったのがこの作品。四季賞からの新人・太田モアレ氏の連載デビュー作なんですがこれが私のツボを刺激まくりなんですよ。これは是非知ってもらいたいなということでのレビューです。

身長182cmもある大女・石堂夏央(いしどう なつお)はつまらない日々に退屈していた。昔から何でもすぐにコツを掴み大抵のことは出来てしまうからだ。スポーツ名門高校に進学してバレー部に入部したものの、レギュラーの座をもう獲得してしまったことでその思いはより一層強くなっていた。「退屈」を通り越して「寂しさ」すら感じているこの気持ちを晴らすものは無いのかと──
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そんな時、ブラジルからの帰国子女・馬渡ゆず子が格闘技部を設立し部員募集のビラ配りをしているのに出くわす。明るい笑顔で「楽しいですよ」と声を掛けたことに夏央はいら立ちを覚える。
気に入らない──私に敵うハズもないのに
実は夏央は空手の経験者。ある事で今はやってないのだがその腕前はけっこうなものだったらしい。

体験入部と称した退屈しのぎにゆず子とスパーリングをする夏央。その笑顔と自信を打ち砕いてやろうというのだ。"初弾から顔面に打ち込んでやる。一発で終わらせてさっさと帰ろう"と決め込むも、素早く足元に踏み込まれてからの蹴り上げに面食らう。打ち込みと蹴りで反撃するがガードされて有効打が入らない。
ちなみに夏央は「いきなり顔を狙ってくるなんてひどい」なんて言ってますがお前だって初弾から顔面に打ち込むつもりだったじゃねーかとツッコミ。
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その帰り、夏央は鼻血が出ていることに気が付いた。蹴り上げられたあの時だ。身長差が30cmはあるだろうのに顔まで届いた脚。しかも打撃は苦手、本気でやってないとの言葉を思い出し、再びいら立ち始める夏央。

いい線いける? いい勝負出切るかも? 楽しい?

なぜ私があの子が気に入らないのか理由がわかった。
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私は充実している人間が許せないからだ!
激昂する夏央。この気持ちは次なる戦いへと続くだろう。キミは見たくはないか? 本気になった夏央の空手の技を。そして「打撃は苦手」と言うからには寝技ないし関節技が得意だろう、ブラジル仕込みのゆず子の格闘技を。
性格的に正反対に位置する二人が出会い、戦うことになっていく「鉄風」を私は二重丸で注目します!