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『週刊漫画ゴラク』読み切り掲載、作/小池一夫・画/叶精作「劇画大噴火 小池一夫回顧録」です。
創刊50周年としてサンデーVSマガジンの企画は昨年からありましたけど全く関係ない『週刊漫画ゴラク』にて関連した漫画が掲載されるとは思いませんでした。それがこの「劇画大噴火 小池一夫回顧録」。漫画原作者・小池一夫氏が昭和42年ごろのさいとう・プロを顧みており、これを数多くの作品でペアを組んでいる叶精作氏が描かれました。

昭和34年3月17日に同時発行した少年マガジンと少年サンデー。ライバルである両誌は部数拡大のため熾烈な争いを繰り広げていた。時に昭和42年、さいとう・プロの前を鎧武者の格好で通り過ぎる手塚治虫・藤子不二雄・石森章太郎・赤塚不二夫といった少年サンデーのそうそうたる連載漫画家たち。
この行列は写真で見た覚えがあるので実際にそういったデモンストレーションがあったようですね。

少年サンデーに遅れをとってる少年マガジン陣営の小池一夫・叶精作はこのデモンストレーションを見て対抗意欲を燃やす。俺らにはさいとう・たかを先生が居るし、梶原一騎の「巨人の星」も絶好調で戦えると──
当時のサンデーは前述の漫画家たちを揃えており、これに対してマガジンは劇画で対抗。これが世に言う「漫画VS劇画 大戦争」。既に絶好調の「巨人の星」に加えて「ゲゲゲの鬼太郎」の布陣を敷き、更にここにさいとう・たかをの時代劇を加えようというわけ。
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その新連載の作品会議に並ぶはさいとう・たかを、さいとうプロ社長(たかをの兄)、武本サブロー(故人)、甲良幹二郎、石川フミヤス、小池一夫といった面々。
時代劇でありながら賞金稼ぎというアイデアは画期的ながらいいタイトルが浮かばない。片目を斬られて凄い傷跡が残ってるイメージでふさわしいタイトル…出口の見つからない会議は延々続いて深夜2時。兄が何気に放った「情け無用の賞金稼ぎ…」の一言でさいとう・たかをが声を上げる。
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情け無用の 無用ノ介や 無用ノ介やァ
こうして隻眼の賞金稼ぎ時代劇「無用ノ介」が生まれました。まぁ本当にこんな一言で誕生したのかはわかりませんけど漫画はヒットして伊吹吾朗主演でドラマ化。主題歌は美空ひばりが歌うというキャストに文句のつけようがありません。

読み切りなのでここまでなのが惜しいです。この時代の漫画界はどうなっていたのか知りたいですし。それはそうと、小池一夫氏がやけに美化されていた気がするのですが…まぁいいか。
P.S
明日発売のヤングガンガン「咲-Saki-」にて沢村智紀がスゴいらしい。
無用ノ介 1 ワイド版 (SPコミックス)
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