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『週刊漫画ゴラク』連載、「激マン!」《デビルマンの章》の第12話
「デビルマン」を描き始めるようになってから徹夜が週に数回は当たり前となり、このままでは身体を壊しかねないと「ハレンチ学園」を辞めることにした ながい激。今回は編集長たちとの直談判がほぼ全体に渡り描かれました。

少英社の『少年キャンプ』(集英社の『少年ジャンプ』)を訪れた ながい激とマネージャーら三人は、長根正(長野規)編集長と担当の阿倍野久高(阿部高久 後の『月刊ジャンプ』編集長で「けっこう仮面」は激と二人で立ち上げた)の二人を相手にぶち撒けます。
 「このままハレンチを続けても意味無いと思う。ハレンチはとっくに終わってる
 「ハレンチは第一部のハレンチ大戦争で終わった。二部も三部も蛇足」 と本音を暴露。
こう言われたところで編集長たちもすんなり終わらせてくれるハズもない。1968年の少年キャンプ創刊号から連載を続けてきた人気作で4度の映画化とテレビドラマも作られた。確かに一時期の人気からすれば落ち着いたものの、まだまだ需要はあって終わらせたくない編集部の事情もうなづけます。

しかし激の決意は固い。ハレンチ大戦争でメインキャラを多く死なせたので元々のスタイルが保てなくなった。特に主人公・山崎の相棒 イキドマリが亡くなったことでメチャ描きづらくなったようです。ギャグ漫画なんだから だったら生き返らせればいいじゃないかとの意見に激は大反対。
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キャラを生き返らせたらハレンチ大戦争も無かったことになる。それは絶対にしたくない。
なぜならハレンチ大戦争にはあの頃のオレの怒りが入ってるから!
ハレンチ学園が有害な作品だと教師やPTAからバッシングを受けた際に、激の人格をも疑うようなデマ記事を平然と書いていたマスコミがたまらなく嫌だったようです。
 ・童貞で女遊びが出来ない欲求不満の捌け口としてハレンチを描いてる
 ・変態でおかまバーに毎夜のごとく通っている etc…
あることないこと、いや、ないことばかり書き立てられて頭にきた激が自分を見立てて表現したのがハレンチ大戦争。次々死んでいくキャラクター達はマスコミのバッシングによる心の痛みの表したもの。だから死んだキャラは絶対に生き返らない、生き返らせたくないのだと!
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それにこの当時の少年キャンプは百万部を突破。ハレンチの貢献もさることながら、同様に創刊号からハレンチと並んでカンバン作品だった本宮ひろ志「男一匹ガキ大将」の人気が絶好調。大台に乗ったところでハレンチのような"奇をてらった"作品よりは"王道を往く"路線にシフトすべきとの言葉に遂に折れた編集長。
「ハレンチらしく明るく終わらせてくれよな! また次の良い作品を待ってるよ!」
と握手を交わしてハレンチ学園の終了を許可したそうです。これで楽になった激はデビルマンに打ち込めるようですが…実は現実とは大きく違ってたりして!
というのもWikipediaで「ハレンチ学園」を調べたところ「1972年9/25号」で終了とあります。次回作の「マジンガーZ」も同様に調べたら「1972年10/2日号」から開始。つまり実際には一回も休むことなくマジンガーに代わってるわけで、ハレンチを辞めたから意味が無いじゃないかと言いたいね!! つづく
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