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前編記事:プロレス対柔道(前編) ジャンプ掲載の大正時代の実録異種格闘技戦
後編を始める前に第二試合について言っておくべきことがあります。この漫画ではヘッドロックを決められた二本目は永田がKO負けを喫するのですが、別の書物ではサンテルの反則負けとなってるのです。いったいどちらが正しいのかわかりませんが、いずれにしろ勝てなかった(勝ち越せなかった)のは間違いありません。

お家芸である柔道に日本人が勝てなかったことに市民の感情は爆発。講道館はまたしても非難にさらされます。頭にきた徳三宝は恩師のことなど振り切って二日目に出場しようとするも嘉納治五郎は「講道館柔道は見世物ではない」と頑なに認めようとしませんでした。

そして二日目の第三試合の清水・ヘンリー戦へ。昨日が一敗一分けなのでこの試合に負けてしまったら日本の敗北が決定してしまう。清水のプレッシャーは相当なものだったでしょう。
その前に、昨日のブラウンレフリーの判断(ヘッドロックを反則としなかった)に不信を覚えた日本陣営は日本人の審判を起用。それは後に"日本ボクシング界の父"と呼ばれる渡辺勇次郎でした。余談ですがこの人物を海渡勇次郎との名前に変えて描かれた漫画が「拳神」です。
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清水は四人の中で一番の大型。特に"はね腰"は天下一品だったようです。その通りに投げ技を多用してから右腕を極めて一本目先取。続いて二本目は十字固めで右腕を破壊。鮮やかにストレート勝ちを決めたことで靖国は歓喜に包まれます。講道館としても安堵したに違いありません。
そしてメインイベントたる第四試合のサンテル・庄司戦。四人の中で最高の四段であり、一番の実力者たる庄司に日本の命運が賭けられます。

にらみ合う両者。決して目をそらさない庄司にサンテルはただならぬ人物だと悟ります。が、実際のところ庄司はかなりの近眼だったようで、よく見るためにそうなったとか(笑)。
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一本目は両者互角の戦い。投げられたら投げ返す、組み手から技をかけようとして足を払い合うなどサンテルは思った以上に柔道の技を使ったそうです。結果、時間切れの引き分けに。庄司は早くも疲労が見えている。
二本目。疲労のためか投げられることが多くなった庄司。実は近眼な上に疲労と汗によってかなり見えなくなっていたらしい。そこで上の画像の裸締めが入ってしまう! 落ちるわけにはいかないと必死に耐える庄司。そうはさせじと締めまくるサンテル。時間は過ぎていきタイムアップ。何とか二本目も引き分けに持ち込ました。
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