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『月刊ヤングキングアワーズGH』連載、「悪霊神(あらがみ)」の1巻です。
「サムライリーガース」の竹山祐右氏の新作は退魔もの。この手の作品って80年代に流行しましたね。「孔雀王」とか「カルラ舞う!」とか。呪札とか独鈷杵・三鈷杵などの道具を使って対峙する場合が多い中、この作品は素手でもって立ち向かうタイプです。

美術大学に通う桜神宗司(おうがみ そうじ)は学長と何やら関係があるらしい、と疑っているのは学長の孫である美織。真相を確かめるべくムリヤリ桜神の車に乗り込んで追求してみたら窓の外には人の顔! 次いで手形がベタベタと付き始めたので恐怖に引きつる美織です。
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実は桜神は悪霊を退治する退魔忍者の血を引く者だった。武器となるのは両腕にはめた籠手。フドウとアイゼン、二つの明王を象った籠手は憤怒を以って悪霊を調伏します。
ただしこれは表向きの武器。桜神の本当のスゴさはその身体自身。呪いの類は一切通じず、霊体を素手で捻り潰せることなのだ!

ほとんど反則のような能力です。これをガンダムに例えるならモビルスーツに乗らなくとも敵を倒せるみたいなものか(ちょっと違う?)。桜神の仕事に興味を持った美織は助手のような関係となって二人で魔物を退治していくアクションストーリーです。

1話完結で倒す相手は ろくろ首だったり戦国時代の武将だったりと様々。ただ倒すのではなく相手を理解し、時には成仏させたりする桜神が魅力だったりします。ただし人間側が悪いのならあえて何もしないなど厳しいところもあるけどね。
そういや85年の鬼太郎1話は胸くそ悪かったなぁ。人間が妖怪に会社を成功させてくれたら娘を差し出すと約束し、いざその時になったら嫌だとして鬼太郎に退治してもらうのです。これどう考えても人間が悪いのに、鬼太郎も何で言うこと聞いちゃうんだと思ったね。
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人体の断面図などけっこうグロい描写があるのでご注意ください。上の絵は人間を食べた妖怪に裁きを下す場面。籠手を使えば苦しまなく成仏できるところをあえて素手で、苦しませながら屠るのは桜神の怒りに触れたからです。
どうして桜神がこのような能力を持ったのかは最後のエピソードに描かれてます。かくも切ない事情があったんですね…
懐かしくも新しい現代の退魔もの。桜神の裁きを見届けてみてください。
悪霊神 1 (ヤングキングコミックス)
竹山 祐右
少年画報社 (2013-09-17)
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