『近代麻雀』連載、「鉄牌のジャン!」の1巻です。
キャラクター名や物語の流れなどをそのままに「鉄鍋のジャン!」が麻雀マンガとなって帰って来た! 麻雀がわからなくとも雰囲気で通じるので誰でも楽しめるハズです。
上野にある古参の麻雀荘「サンバンチ」は手作りの週替わりメニューが美味しいと評判の名店。この店にやって来たのが黒鉄雀(くろがね じゃん)。30年無敗と知られた雀士・黒鉄幹二郎の孫で、先日亡くなったことから知り合いであるオーナーのこの店に預けられたというわけだ。
はいー、前作の主人公は秋山醤でしたが今回は麻雀の"雀"を名前にした黒鉄雀です。また前作でジャンが務めていたのは五番町飯店だったものが、今回ではサンバンチ。こういうちょっとした違いも楽しめる要素でしょう。
サンバンチのチーフでありオーナーの孫の三番地銀子は麻雀道連合の女流王位になったものの、会長である大谷との意見の食い違いで王位はく奪どころか退会処分となってしまった。その大谷がオーナーを務める新しい麻雀荘がサンバンチの近くにオープンし、ここぞとばかりに潰しにかかって来た。そこで乗り込んだのがジャンってわけだね!
前作でも火と油の存在だったジャンと大谷が、このマンガでも激突するのが面白い。大谷は自分の店であるのをいいことに"通し"でジャンの牌を掌握。勝ったつもりでいます。が、ここで活躍するのが主人公! 目には目を、イカサマにはイカサマを。大衆の面前にも関わらず2枚すり替えなどを難なくやってのけて勝ってしまうのです。
こういう威張った態度も前作そのもの。間違いない、ヤツだ、ヤツが帰ってきたんだ!
更にこの時、とある細工をしたことで(ジャンが右手に何か持ってるぞ?)新築オープンの大谷の店がとんでもないことになってしまいます。こういう抜け目のない点も前作と遜色ありませんね!
ジャンはサンバンチで料理作りと代打ちを担当。料理は前作並みに上手なんですよ。このメニューが楽しみで店に来ている人も居るぐらいで。とはいえ接客態度は最悪。客だろうが生意気な態度は前作同様 変りません。
それを逆手にとったのがオーナーが作ったこのポスター。ジャンを倒した者には10万円進呈としたことで、サンバンチの客足は益々増加。ジャンとしても料理を作らずに打ちっぱなしでいいことから楽そうだ。
これを悔しがるのは大谷。店を台無しにされたことで客足はサッパリ。そこにとある女性が助っ人として現れて協力を約束。ジャンと勝負するわけですが、不意にキスしたと同時に脱法合成ハーブを飲ませてしまう。これにより大ピンチとなったジャン。目はうつろで牌もロクに打てない状態に。このまま負けてしまうのか?
いや! ピンチをチャンスに変えてこそ主人公。食事を作ることになりレシピ通りに作れとします。
銀子が確認しても特に素材は問題ない。そもそもウチに毒など無いし。けれどジャンの作戦は進行中。これは…ドリアンとアルコールを同時に食べると毒になるといった具合に、このようなありふれた素材であっても食べ合わせることで"地獄行きの料理"になるってことか!? ジャンの狙いは何なのか気になるわー!
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