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『別冊マーガレット』掲載、「岸辺露伴は動かない エピソード#9 D・N・A」です。
同シリーズ「エピソード7:月曜日-天気雨」以来、約1年8ヵ月ぶりの新作。当方でレビューしたのは以下の2作。
岸辺露伴は動かない -六壁坂- 10年ぶり露伴のストーリーテラー
岸辺露伴は動かない エピソード#07 月曜日-天気雨
「六壁坂」は10年前の記事かー。通りで歳をとったわけだ。

冒頭は車で事故ってひっくり返ってる車内のカップルから。男の特徴は
小指で頭をかくクセ
舌をペロっと出すクセ
特徴ある缶ジュースの開け方
「きっといいヤツ」が口グセ
シートベルトをしていたから女性は無事なようだが、男性は遺言めいた言葉を話してます。

それから15年後、岸辺露伴は山岸由花子の紹介で片平真依という女性と会っていた。この女性こそ冒頭の事故の女性。新婚で事故り、自分は助かったものの夫は死亡したそうだ。以来、再婚を勧められてもその気になれず今に至っているらしい。
それはいいとして、今回相談に来たのは娘の事。精子バンクから提供されて現在3歳の真央ちゃんを授かりました。その子がとても変なのだ。
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逆さまの言葉しか喋らない
マツ毛が下だけにはえてて量が多い
おしりに5センチくらいのシッポがある
もみあげがアゴまである
立ってる足元がじっとり濡れる
シッポに触れると全身が保護色化する
確かに変だ。特に保護色化なんて普通じゃありえません。そこでヘブンズ・ドアーで調べたところ…特に異常はありませんでした。
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これは病気ではなく、真央ちゃんの「心の形」。この「心の形」がシッポとなって外に現れてる。つまり「見えるスタンド能力」みたいなもので、治す必要はないということ。第一、ヘブンズ・ドアーに治療の能力なんてありませんから。
それでも何とかしてあげて。きっとイジメられるからと食い下がるも
だが断る 精子バンクで子供を産んだのはあなたが選択した道だ
などと取り付く島もなく露伴は去ってしまった。荒れる由花子ですが、真央ちゃんを本にした際に、真央ちゃんの父親の情報を見たそうだ。山形に住んでいて額にキズがあるとのことだけど、たったこれだけで捜すのは困難というもの。だから真依は諦めかけるも、駅でその男を見て驚愕せざるを得ませんでした!
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マツ毛が下だけにはえてて量が多い
もみあげがアゴまである
立ってる足元がじっとり濡れる
額にキズがある
あまりに真央と特徴が似ている。しかも由花子の情報にあった額のキズまで!

運命的なものを感じて、この男性はどこに行くのだろうと尾行してみたら いつもの遊び場ではないか。そして真央を誘拐しようとしてる? 慌てて男に詰め寄るも、それは真央ちゃんの保護色によるイタズラだったらしい。というか、話すチャンスを作ってくれたようだ。
男は額のキズについて語り始める。15年前、登山していて崖から滑落したことがあった。
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これはその時のキズ。一度死んだけれど戻ってきたとのこと。そしてどこかで見たあの仕草を再現したのです。
小指で頭をかく
舌をペロっと出す
特徴ある缶ジュースの開け方
「きっといいヤツ」というセリフ
嗚咽し震える真依。間違いない、この人は夫の…
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その後、二人は三ヵ月後にスピード再婚したそうだ。精子バンクの提供者が亡き夫の生まれ変わり(というか、精神が憑依した?)というのは偶然にしては出来過ぎかもしれない。でも運命は惹かれ合うというものであり、真央ちゃんは二人を結び付けるために生を受けたとしても言い過ぎではないでしょう。シッポはさながら"キューピットの矢"みたいなものかもね。
別冊マーガレット 2017年9月号 (未分類)
別冊マーガレット 2017年9月号 (未分類) Kindle版含む
本にはステッカーの付録つき。Kindle版にはもちろんありません。
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