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『コミックアース☆スター』連載、「戦国小町苦労譚」の5巻です。
農業高校の女生徒・静子が信長に仕えるようになって二年以上。まだ公言してないけれど重要なものを密かに作ってる一方で、蒸留酒の蒸留器を製造した際に信長から「あるこーるを量産せよ」とのお達し。いったい何に使うのでしょう?
戦国小町苦労譚 1巻 農業女子がタイムスリップ!信長の家来となって農業改革す
戦国小町苦労譚 2巻 まさに農業無双! 静子が戦国時代の農業に革命をもたらす
戦国小町苦労譚 3巻 戸籍を作って日時も決める。静子の万能ぶりに信長は…
戦国小町苦労譚 4巻 今回は日用品作りに勤しむ静子。しかし驚愕の事実が発覚

さて、知っての通り?尾張と三河は1562年に清洲同盟を結んで友好関係にあります。そして現在の1568年3月、静子が主催による両国での大規模な綿花栽培の協定が結ばれての話し合いが始まりました。綿花について必要以上に詳しく書いてあることに三河の者は眉をひそめます。
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この頭巾の男は正体を隠して参加。まぁ三河で一番偉い人と言ったら…。それはそうと、有益な情報を惜しげもなく提供することにかえって疑念を抱くのは無理のないこと。自国で独占しないのはなぜかと聞きたくもなります。
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これに静子は子供の死亡率を減らし、百姓一揆を防ぐことだと熱弁。この時代、布はあってもふかふかなものは無い。それは寒さと直結し、特に子供は寒さで死んでしまうことも珍しくありません。それを無くしたいと。それに死亡率が下がれば百姓の不満・不安は減る。衣食住が安定すれば反乱を起こす気にもならないだろうとのこと。

ふかふかなものを実証するため、静子は布団を用意します。それを身を持って体験してもらおうというわけだ。何でも今のように敷布団・掛け布団が普及したのは明治以降らしく、それまでは百姓だろうが武士だろうが寝ござや寝むしろが一般的だったみたいですよ。てことは武将や将軍が布団で寝ているハズがないわけで、今後の時代劇でそんな描写があったらウソだと思おう。
ともかく静子の言われるがまま寝たら「なんたる心地よさ」とついウトウト。本多忠勝なんていびきをかいて熟睡ですわ(笑)。

さて、冒頭に書いた「密かに作ってる物」。それは硝石。つまり黒色火薬の原料です。言うまでもなく鉄砲や大砲には欠かせないものであり、日本ではほとんど出土しないことから輸入に頼っていた。そこを静子は作っちゃうんですよ。まぁどうやって よもぎや糞尿から作れるのか知らないけど。自国で生産可能となったら大幅なコスト削減になるわけで、ますます静子の底知れぬ知恵に信長は惚れこみます。

そんな静子がこの年の6月、信長と六角義賢とが戦った観音寺城の戦いに参戦することに。この時代「女は穢れ」とされており、軍勢に女が居るのはもちろん、妊娠中の女が軍衣に触るのも禁止とされていた。信長はこんな風潮を払しょくしたいがために静子を参加させたのです。もちろん戦闘には参加させませんけどね。
けれど知恵となったら別問題。何気に「兵站」という言葉を使ったことから、多くの有力武将の前で説明することになっちゃいます。
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これまでの戦いは持って行った食料が尽きれば戦闘を終了して帰るのが一般的。けれど補給を継続的に行う兵站を導入すれば、延々と戦闘が可能になる。敵にすれば いつ戦いが終わるかわからないわけで、それは驚異でしかないだろうと。

これを聞かされた武将たちは一同に「これまでの常識が変わる」と重要性を認識。信長なんて これまで農業改革や生産力の上昇は全て兵站のためだったのかと、予想もしない方向に過大評価しちゃったよ。
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静子にしてみればラッキーでしかありません。ま、これによって静子を評価しない者たちが減ればいいけどね。
で、wikiにある観音寺城の戦いの一部分「木下秀吉は、3尺の松明を数百本用意させ、中腹まで50箇所に配置し一斉に火をつけ」での火を点けたところ。これが静子の道具だって知ってました?
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ファイアーピストン(ファイヤーピストン)とは圧気発火器とも呼ばれ、その場で火起こしができます。織田軍は陶器に入れたあるこーるを投げつけ、すぐさまピストンで作った火を放って火攻めしました。
このように、今回も静子の発明品が信長を・武将たちを驚かせました。次回は何を見せてくれるのやら。
戦国小町苦労譚 現代女子、戦場ニ立ツ (5) (アース・スターコミックス)
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