仮面ライダーをつくった男たち 大野剣友会編のまとめ

週刊少年マガジン6〜8号に掲載された「仮面ライダーをつくった男たち」の大野剣友会編の三部作。昭和46〜50年の第一期ライダーを見ていた世代にとっては心に染みて泣けてくる話でした。
JACの殺陣が"カンフーの流れを汲む"とするならば、大野剣友会の殺陣は"真剣による戦いの流れを汲む"と表現できるかもしれません。それほどまでに激しいアクションが目に焼きついてます。そんな話を今一度振り返ってみることにしました。
仮面
6号掲載『侍・大野幸太郎』
小さな頃から剣術が好きだった大野幸太郎は大内剣友会に16歳で入門。命知らずの演技に「剣友会に大野あり」とまでいわれる殺陣のカリスマへと成長する。
その成長ぶりに跡継ぎを頼まれるも「殺陣師を作る殺陣師になりたい」との気持ちでこれを辞退、新たに『大野剣友会』を設立することへ。

大野は岡田勝・高橋一俊・中村文弥・中屋敷鉄也などを次々とスカウト。後にこれらの人物が剣友会を大きく飛躍させていくのだが最初から順調というわけではなかった。
最初にもらった大きな仕事にて剣友会の殺陣はNGばかり。それに堪らず大野は自ら殺陣を駆って出る。サイズの合わない衣装を渡されみっともない姿を晒しながら岡田らに告げる。
今までの殺陣の総本山は京都太秦にありと言われてきた・・・・
だが・・・・これからこの巻頭には お前たち大野剣友会がいるということを教えてやれ
その言葉に皆は涙するのだった・・・

数ヵ月後、剣友会の殺陣は”本当に斬られたのでは?"と見間違うほど向上していった。そんな活躍を見ていた東映の内田有作は新番組「柔道一直線」の殺陣を剣友会に依頼。
実はこの「柔道一直線」、前作「妖術武芸帳」(主演はヤマトの主題歌でお馴染み・佐々木功)が不評のために13話で打ち切られ、その代理として急遽作られたもの。よって大きな期待を受けて始まったものではありませんでしたが、派手なアクションと「巨人の星」を代表とするスポコンブームに乗って約2年も放送される大ヒット番組へと成長していく。
そして1970年、内田より新たな番組の殺陣を依頼される。それが「仮面ライダー」だった。

rider2
7号掲載『仮面の侍軍団』
大野剣友会には役者志望で入ったのに仮面をかぶって演技することに疑問を覚えたのは少なくない。
中村文弥もその一人だったが仮面ライダーの殺陣師・高橋に「それでは剣友会は成り立たない」と説得される。ある日、中村は仮面を地面に置いたスタッフに
その面をなんだと思ってる!! そいつは主役の顔なんだぞ!!
と叱りつける。それを高橋が目撃し、戦闘員ではなくライダーに起用することに。こうして"中村文弥ライダー"が誕生した。
この中村ライダーは"背中で語ることのできるライダー"としてファンには知られてます。詳しくは下記HPにある「君こそ仮面ライダーだ!」という項目をご覧になってください。ただしどこのどなたか判らない個人HPのため、直リンはいたしません。
ttp://www5a.biglobe.ne.jp/~tsuno/rider.html(レッツゴー!!仮面ライダーさん)

ライダーは時代を代表する大人気番組へとなっていったとともに、デパート屋上等でのアトラクを行うきっかけともなった。
子供となかなか遊んでやれない中村は、あるとき後楽園でのアトラクの最前列に席を用意。しかし寂しそうにしている姿を見て中村は愕然。周囲は全て親子揃っているのに子供一人だけでは楽しめるわけがない。「俺は父親失格だ」と悔やむのだった。

しかしライダー(中村)がピンチに陥ったとき
ガンバレ!! 負けるな!! ライダ──!!
と立ち上がって叫んでくれるではないか!
そうか・・・・俺は今──中村文弥じゃない 仮面ライダーなんだ!
中村は泣きながらライダーキックを放つのだった。
これは私も泣いたー!! この言葉は当時の私自身の叫びでもありました。

仮面3
8号掲載『受け継がれる魂』
岡田勝。アトラクでのサイン会にて「本郷猛じゃない」との言葉にブチ切れ子供を怒鳴りつける。こんな彼でも後に剣友会二代目となるのでわからないものだ。

この回は今までのまとめみたいなことで登場人物がやたら多い。佐々木剛・小林昭二・千葉治郎といったお馴染みの面々はいいとしても、剣友会で数多くの人物を紹介されても正直知らないのでちょっと残念としかいいようがない。
でもスノーモービルに引っ張られたのは岡田だったとか、新人の竹下と結婚したとか、意外な方面の知識を知った次第です。

戦闘員だった上田がアマゾンのアトラクで主役を任されたとき、場内満員の状況を目の当たりにし親に電話をする。近いうち帰郷するつもりだったのをあの光景を見て
この仕事なら全国の・・・・日本中の子供に 何か教えてやれる気がするんだよ!!
と思い直す場面はジーンとしました。それほどライダーの仕事はやりがいがあったんんだな、と。

最後に下の画像は昭和46年の新聞広告の切り抜きです。私が19年前に出した特撮の同人誌から抜粋しました。
金鳥のコックローチのペンダントは市販されてるもの。わざわざ数百円程度のものをプレゼントって言われてもなー、と思ったりして。
見にくいでしょうが松屋のアトラクでは『演技=大野剣友会』としっかり書かれてます。これをご覧になってる人が当時のアトラクに行ったかどうか知りませんけど、きっと今回の作品に出ていた人が携わっていたのは間違いないでしょう。
仮面3

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2007/01/29(月) 06:39 | | #[ 編集]
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