激マン!《デビルマンの章》 シレーヌは翼を頭につけたことで完成した

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『週刊漫画ゴラク』連載、「激マン!」《デビルマンの章》の第3話
「吼えろペン」の炎尾燃が島本和彦の分身ならば、「激マン!」のながい激は永井豪の分身なのだ! ながい激が昔 描いてたデビルマンを回顧している《デビルマンの章》の今回は妖鳥シレーヌの誕生にまつわるエピソードです。

アニメ2話の脚本で辻真先さんが鳥をイメージした女のデーモンを登場させたことから、急遽そのデザインを考えなければならなくなった激。企画段階でデビルマンが毎回戦うデーモンキャラをたくさん描いたものの女のデーモンは描かなかった。週刊連載4本あるのにアニメ用のキャラ作りはツライ、こんなときはワキキャラ作りが得意だった石川ちゃんがいてくれたらなぁと、石川賢氏を思い出します!
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石川賢ファンなら涙もの。昔のエピソードが語られました。1969年に少年チャンピオンが創刊される際に忙しいからダメと何度断っても編集長と担当が押しかけて来た。ワキキャラを当時のアシスタントだった石川賢に描かせるならとの条件で受けた漫画が「あばしり一家」。石川賢は期待に応えて悪役を喜々として描いてくれたそうです。

この当時 ダイナミックプロを辞めてましたが後の1974年に復帰。そこでゲッターロボを永井豪と共同で作るわけですよ! ゲッターの人気についてはあえて語りません。今でも受け継がれる名作ですからね。石川賢氏は2006年に59歳という若さで亡くなられたのが悔やまれます…

漫画はこの後、脚本を書いた辻真先さんについても語られてます。アニメ脚本はもちろん、推理小説でも活躍する多才ぶりは有名ですね。私としては「パタリロ!」の脚本に思い出があります。時おり推理めいた展開があったのは得意分野だったからでしょう。プラズマエックスやアフロ80とか面白かったなぁ。

さて、肝心のシレーヌのデザインですが背中に翼があるようなものでは天使のイメージと変わりません。デーモンなんだから誰も見たことの無い奇抜なものにしたいと、顔を鳥にしてみるとか足を翼にしてみるとかイメージを膨らませてもイマイチ。そこで翼を頭につけてみたところ現実的にはありえないけどデーモンとするならアリだ!
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そこで生まれたのがシレーヌというわけ。激に気に入られたシレーヌは漫画にも登場して「「シレーヌ、血まみれでも君は美しい」といった名言が出てきたのは多くの人が知るところです。
来週はお休みのようで次回掲載は二週間後。何が語られるのか楽しみです。
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