無敵超人ザンボット3 当時の漫画が33年目にして奇跡の初コミックス化

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秋田書店『冒険王』にて昭和52年11月号から昭和53年4月号まで掲載された「無敵超人ザンボット3」が33年もの時を経て初めてコミックス化されました。
サンライズが単独製作したロボットアニメの第一弾にして、"皆殺しの富野"と呼ばれるようになる富野喜幸(現 由悠季)監督の原典であるアニメでした。私の思い出としては金田伊功さんの原画の回だけ絵が違った・動きが違ったことですね。お馴染みの左下ないし右上から見る大胆な顔の表情、ガニ股でジャンプするなどのハデハデアクション、銃など撃つと独特の光り方をする"金田光り"等は忘れられません。特に22話に登場する赤騎士デスカイン・青騎士ヘルダインのカッコ良さとその動きは当作品を代表するものなのでコレは機会があったら是非とも観て欲しいものです。

さて、漫画ですけど基本設定は変わっていません。ガイゾックに母星を破壊されて生き延びた一部のビアル星人は300年前に地球に飛来。主人公・神勝平たち神ファミリーはその子孫であり、今度は地球を狙ってやって来たガイゾックのブッチャーらと戦うというもの。戦うメカはビアル星人の遺産で当然ながら地球の兵器と比べ物になりません。さぞスゴい技術の塊りなんでしょうね。
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でも先祖が残した記録方式はビデオカセットだそうですよ! アナログ方式かよ、デジタルじゃないんだ。まぁVHSビデオが出たのが連載の前年の昭和51年ですから当時としては最新技術だったんです。
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これが勝平たち神ファミリーに向けられる言葉の代表といえるもの。神ファミリーが居るから地球が狙われるんだと勘違いされて孤独な戦いを強いられるんですよ。そして地球を守るために死んでいっても感謝もされないという報われない戦いに視聴者は悶々とした気持ちになったものです。
こういった鬱な気持ちを更に増長したのが人間爆弾の存在でした。本人が知らないうちに体内に爆弾を取り付けて爆破させる手段は子供心にも残酷だと思ったものです。この漫画にも登場しまして勝平の友達であるアキとミチがその犠牲に。
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人間爆弾になった限りはもう普通には暮らせないと、勝平を助けるためあえて敵メカに撃たれて共に爆発する手段を選ぶのでした。これはもう…言葉がありません。ちなみにアニメでは死んだのはアキだけ。ミチは最後まで生き残り地球にただ一人帰還した勝平を真っ先に出迎えました。勝平が目を覚ますのは彼女の膝になります。

この漫画のラストはアニメとはかなり異なります。神ファミリーで死ぬのは兵左衛門と梅江だけ。さすがにアニメと同様に勝平以外全員死亡は表現的に良くないと思ったとも?
海底でバンドックを破壊してブッチャーは宇宙へ逃亡。それを追って宇宙に飛び立つザンボット3。キングビアルは一度も宇宙には行きませんでした。ブッチャーを倒した後に岩石群の衝突に遭って…最後はご自身でご確認ください。

長い間コミックス化されずにいただけに初めて見る人が多いと思います。原稿が紛失しているようで全ページ雑誌からの写しになっていて少し読みづらい箇所もありますけど貴重なものには違いありません。作品を知る上でも興味がありましたら読んでみてください。
最後に人工衛星『はやぶさ』が帰還する際にJAXA関係者のツイッターにて「わたしも大好きな堀光一路さんの「宇宙の星よ永遠に」を聴きながら仮眠します」と、ザンボット3エンディング曲が取り上げられたことに喜んだ人も多いと思います。そこでソレをお聴きください!

無敵超人ザンボット3 (サンライズ・ロボット漫画コレクションvol.3)
鈴木良武 富野由悠季 岩田廉太郎
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コメント
この記事へのコメント
もう昔過ぎてあんまり覚えてませんが、人間爆弾は子供だった自分にも衝撃的過ぎましたね。(´・ω・`)
小さな子供が考えそうな設定だけど実際あったら残酷とかいうレベルじゃねーよwwwって感じですもんね。世界的ビッグウェーブ級ですよw
2011/04/21(木) 02:16 | URL | ゆたんくす #-[ 編集]
なんだっけ、人間爆弾にされたモブキャラの子供が最後に親の名前を泣き叫びながら爆発するシーンあったよね
あれは未だにトラウマもんだわ、勝平も助けられなくて悔し涙してたし
2011/04/21(木) 11:46 | URL | 名無し #-[ 編集]
人間爆弾とか皆殺しエンドで鬱だ鬱だと言われ続けるけど、家族以外の人にも迎えられたラストシーンは決して鬱の一言で簡単に表せない作品だと思います。
2011/04/22(金) 13:13 | URL | 名無し #-[ 編集]
モブキャラの台詞ってこれ?

浜本
「いやだー!! 
 怖い、怖いんだ。父ちゃーん!
 父ちゃーん!母ちゃーん!
 怖いよーう
 母ちゃん、助けて、助けてよーう
 何でも言うこと聞くからよう
 母ちゃーん、父ちゃーん!」
(直後に爆発)

(双葉社『TVアニメ命言集』より抜粋)
2011/04/22(金) 13:52 | URL | 名無しさん #-[ 編集]
死んでいくのは基本的に
老人、父親、第1子の順で
次世代を担うより若い子供たちや
それを育てる母たちが生き残っているのですよね(勝平は次男)

ただ単に無駄死にしていくのではなくて
次の世代を生かすために古い世代が礎となる、一族としての強い絆があって
これを自然と受け入れられる感覚は
核家族化した現代では理解が難しくなってるのかもしれないなと思います
2011/04/22(金) 17:25 | URL | 名無し #-[ 編集]
リアルタイムで見てたけど、当時は子供も自分のクラスメイトもアニメはよく見てて
ザンボット3なんて女子も見てたんだけど
今だとネタにされてるような話の数々も
当時の子供は自分たちなりにあれこれ解釈して
その上でそこまで描く凄い作品なんだって思ってたよ
決してトラウマだ悲惨だなんだかんだだけではとどまってなかった

だから今よく知らない人がこの作品についてネタであれこれ言うのはちょっと複雑なものがある

子供ってそこまでやわな生き物じゃないよ
少なくとも俺の世代はそうだった
2011/04/24(日) 20:53 | URL | 名無し #DqJ4H8yA[ 編集]
主人公らが住民から罵倒されまくる
爆弾にされて泣き叫びながら爆死

今じゃまず放映できんな
2011/04/25(月) 07:09 | URL | 名無し #-[ 編集]
お前ら漫画版ザンボットの話しろよ。
2011/05/19(木) 06:55 | URL | 名無し #-[ 編集]
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