
『月刊アフタヌーン』連載、原作/西尾維新 漫画/シオミヤイルカ「零崎双識の人間試験」の1巻です。
タイトルの「零崎双識」とは「ぜろざき そうしき」と読みます。「れいざき」ではないのでご注意を。
表紙の子はヒロインであり もう一人の主人公と言える無桐伊織(むとう いおり)。物語はこの子から始まります。伊織は昔から物事に逃げ続けてきた性格。それがどうしてかはわからない、ただ追いつかれたら全てが変わってしまうという根拠のない脅迫感情に従ってきたからです。
「貴様 ゼロザキイチゾクの者だな?」
伊織は死んだ魚の目のような男たちに突然とり囲まれる。無論 何のことだかわかりません。が、人間とは思えない男達の不気味さに恐怖したとき、何かに目覚める伊織です。そのタイミングで現れたのが零崎双識。二人はこうして出会うのでした──
零崎双識とは殺人鬼の集団『零崎一賊』(「一族」ではなく「一賊」なのがミソ)の長兄で、大きな鋏「自殺志願(マインドレイデル)を武器に持つ。またこの武器の名前そのものが双識の二つ名でもあります。
双識が彼女と出会ったのは偶然に過ぎないでしょう。が、彼女の眠れる才能──殺人鬼としての能力──を目の当たりにして明るくこう言うのでした。
「私の妹にならないかい?」
殺人の腕は一流でも妹萌えな性格の変態さんだったのですね。妹好きなところはめだかの真黒兄さんと通じるところがあるなぁ。

慈恩(じおん)に襲われる伊織。原作と違って伊織の逆襲でここで退場となってしまいます
敵対組織で登場するのが殺し屋 早蕨三兄妹の次男・早蕨薙真(さわらび なぐま)。登場早々、伊織の家族全員を皆殺しにしてくれます。この作品って人がバンバン死ぬようなこと聞いてたけどほんと遠慮なく死んでいくのね。
この薙真と相対する双識がこの巻のメイン! なにせ決めゼリフがカッコイイです。
君たちにとって殺しは「仕事」なのだろうが 私たち零崎にとって殺しとは生き様だ

生き様である殺しに取り掛かるとき、双識は「それでは零崎を始めよう」と唱えます。これは個人的な儀式なものでしょうか。屠られる人間の魂を迷うことなく送ってやるという『零崎一賊』の名誉と誇りの名の下に、ね。
零崎一賊に身を投じようとする少女の成長を目撃してみてください。もっとも"殺人鬼"というジャンルなのでちょっと覚悟が居るかもしれませんが。


零崎双識の人間試験(1) 特装版 (プレミアムKC)
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モチーフ元の武田観柳斎よろしく
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