なにかもちがってますか 2巻 失速というか基礎固めになった気がするな

nanika120106
『good!アフタヌーン』連載、「なにかもちがってますか」の2巻です。 1巻と同じくして「のりりん」と同時発売になりました。こうも雰囲気の全く違う作品を描き分けられるのは才能でしょう。アチラは陽気に、コチラは陰気に、という具合ですけど。

「物と物とを入れ替える」能力を身につけてしまったごく一般的な中学生・日比野 光。
「ルールを守れない者や出来損ないは殺しても良い」と考えている過激な転校生・一社 高蔵。
二人の出会いは必然か偶然か、一社の強気な性格に押し切られる形で独自のルールによる世直しを実行することになります。それは「携帯電話をしながら自動車運転してる奴を殺すこと」でした──

「なるたる」「ぼくらの」の系統を継ぐ精神にクる作品で、1巻レビューした際にいただいたコメントでも同様な意見をいただきました。やっぱみんな同じことを考えてるんですね。光は1巻では7人も殺したことからこの2巻でも多いんじゃないかと思っていたら全くゼロ。失速とまでは言いませんが2巻になって基礎固めな雰囲気になって、ドンヨリムードはそのままながら殺伐とした気配は薄くなりました。
これというのも怖い雰囲気の一社がスポーツ音痴だったり、金に困って何もやれなかったという内面的な実情が判明した影響大です。つまりはスカしてただけ。普段はごく一般的な金欠な中学生だったわけですよ。

とはいえ そこは鬼頭莫宏。次なるターゲットをちゃんと用意してきました。それは…
nanika120106-
おバカ タレントを全員殺す! 紳助ファミリー逃げて~!!
もっとも紳助の芸能界引退によって姿を消したところはあるものの、最近ではモデルの鈴木奈々でしょうか。アルファベットを全て言えないなど一時期のスザンヌらに負けず劣らずのバカっぷりには呆れますわ。
一社いわく「バカでもテレビに出て楽しくやっていける幻想が世の中のバカを更につけあがらせる。目の前の安易な利益をむさぼっているだけ」との理由が殺害動機らしい。これには私も少なからず同意してしまうな。テレビの影響力を全く考えてないんじゃないかと。歌手を見て「将来こんな歌手になりたい」と思うように「こんなバカになりたい」と思う子が出てきたらどーするんだ!?

その殺害に向かうという展開でまたしても雰囲気を変える出来事が!
nanika120106-1
一社が女装? しかも殺害に向かうのではなく動物園でデート!? これはいったいどーゆーことだ!!
それは実際に読んでいただくとして、光の能力が別人に知られてしまったり、誰かに後をつけられるなど今後に向けてのスリリングなエピソードが加わって気分はもう夜神月。今後は「殺る」のはもちろん「バレる」ことも考えながらの行動になるのは必死であり、サスペンスな展開に期待します。
なにかもちがってますか(2) (アフタヌーンKC)   なにかもちがってますか(1) (アフタヌーンKC)
なにかもちがってますか(2)  なにかもちがってますか(1)
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コメント
この記事へのコメント
はじめまして、いつも楽しく拝見させていただいてます。

初期はまだマシでしたが、こういうのがウケるのかと思って売り出されているであろう最近のその手のタレントは本当に観てて嫌になります。おっしゃるような悪影響もあるかもしれません。

しかし個人的にはあまりTVに「健全」になりすぎてほしくないなとも思います。「悪い影響があるから」という理由での排除がまかり通ると、表現の自由というのはないに等しくなります。誰も「悪い影響はないけど規制する」なんて言い出しません、どんな規制も悪影響を理由にしますから「悪影響があるかもしれないけど認めろ」というのが表現の自由ですから。

もちろん、TVというメディアの影響力は考慮するべきですが、TVが萎縮しだせばそれはいろんな創作に波及しそうで怖いです。
2012/01/08(日) 00:44 | URL | proser #4Q9HZNWQ[ 編集]
上記コメントに反論させていただきますが、表現の自由は確かに重要ですが、現状のTVの悪い点は、不健全を不健全だと言わない点にあると思いますよ。

一社君も言っていましたが、「見世物」ならいいんですよ。
「これは悪い事ですよ」というメッセージを込めてお馬鹿タレントを映すなら別に良い。
でも今のTVはそうではなく、まるで馬鹿な事がカッコいいことであるかのように映している。
問題なのはお馬鹿タレントや不健全な内容そのものより、それが駄目な事だと伝えないTV局の体勢にこそあります。
表現の自由を言うなら、「TVのやりかたは間違っている」という表現を許さないTVの方が、表現の自由を侵害しています。
TVは自分達を否定する言論や表現を決して認めませんから。
2012/01/08(日) 18:15 | URL | 名無し #-[ 編集]
確かにお馬鹿タレントが肯定的に放送されるのはよくないことですし、それがTVの悪い点だというのもおっしゃるとおりです。しかしだからやめさせるべきかというとそれは行き過ぎだと感じます。やめろ、と言う意見そのものはあってしかるべきですが、「悪いと思うけどすっごく渋々愚痴りながらも認める」ことは大事です

まず不健全だと範囲が大きいのでお馬鹿タレントに限定すると、九九が出来なくともアルファベットが分からなくとも、法律に触れているわけではない、犯罪者ではありません。犯罪者でもないのに「肯定的に扱ってはならない」と規定することは重大です。法に触れない行為・人物についても「悪影響がある」と言えば規制できるということになりますから。

それからTVがTVに否定的な言説を取り扱わないだけで表現の自由を侵害してるとは言えません。影響力は大きくとも、あくまでコンテンツの送り手に過ぎませんから。お前の悪評を広めたいから協力しろといわれて協力してくれる人はいませんよ。

TVを批判する本はいくつかありますし、BPOなるTVの悪口を集めるためだけの組織もありますから、TVを批判すること自体はできるので問題ないです。
2012/01/09(月) 02:57 | URL | proser #4Q9HZNWQ[ 編集]
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