プリン・プリントについて語ろうか

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今さらながら12月発売の「となりの801ちゃん」6巻に『さよならプリン・プリント』という8ページの小冊子が入ってるということで買ってみました。プリンプリント──それは漫画同人誌印刷専門店としては80年代初頭から創業していたという老舗。惜しくも去年の9月をもって廃業したのですが、それを悲しんで漫画にしたのがこの冊子です。作者の小島アジコさんが最初に同人誌を印刷をしたのがここだったそうで。

そして私としても大変思い出のある場所。だって同人誌印刷店に勤めてたという前歴こそ このプリンプリントだからです。(yahoo!ブログ時代から)ブログを書き始めて今年で7年目、こういう機会がなければ書くこともないので書くとしようか。私の思い出話を…

1980年12月に名古屋市公会堂で催された同人誌即売会『コミカ 5』(コミックカーニバルの略)が私が最初に行った即売会でした。60だったか80だっかのサークル数しかなく、多くは学校の漫研でした。本にしたって学校で刷ったようなものとかコピー誌とかが多く、オフセット印刷なんてほとんど無かったように記憶してます。
以後、名古屋では年に2・3回しかない即売会に通うようになりこの世界をよく知るようになります。コミカが消滅した83年以後は各地で小規模な即売会が行なわれるようになり、私も岡崎市での初の即売会の主催をやったんですけどこれはまた別の話。

そのように同人誌を描くのではなく同人誌業界に興味を持った私は、友達のツテで同人誌印刷店・プリンプリントに勤めるようになります。時にして1986年春のことでした。
印刷業は初めて、というより就職自体が初めてで当初はかなり戸惑いましたね。何しろ印刷するのは社長と私の二人だけ。社員の第一号が私でしたから(笑) ってゆーか、プリンプリントはその時点で名古屋の同人誌印刷店の草分け的存在として知られており、それが社長一人で全て刷っていたというのは今になっても凄いと思います。

入った当初は印刷機が3機のみ。印刷の面付けと製版は奥さんとバイトの子に任せて製本は他社に依頼してました。この当時はキャプテン翼の全盛期で大部分がソレでしたね。今は男女ともB5サイズが通常ですが、この時代は女性がA5、男性がB5を好む傾向にあったのが特徴でしょう。
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やがて印刷機の増加と製本も社内で行うようになると共に社員も増加。大抵は入稿に来てる子がそのまま就職といった傾向です。入稿はコンスタントにあったけど、やはりコミケ前は大変な状態。泊り込みで印刷するのが通常でしたね。ここで「たとえ2時間程度だろうが眠ればかなり楽になる」ということを身に染みて知りました。君も入稿間近で切羽詰った状態ならば思い切って数時間だけ寝てみよう。思った以上に楽になりますから。

苦しんだ後は楽しみの番。社員は現地でのサークル配送も兼ねて、無料でコミケ行きのチャーターバスに乗れます。いわばこれが社員旅行みたいなものでした。当時は年に2・3回、二日間のみの開催。場所は晴海ふ頭です。88年だったか、幕張メッセに会場を移したのですけど、89年7月に東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件の宮崎勤が逮捕された影響で使えなくなり晴海に戻ることになります。
現地のホテルで一泊して二日目の4時ぐらいに会場を後にするのが定番でした。当時は痛車はありませんけど改造はありましたね。有名なところではウルトラセブンのポインター号そっくりに車を造り変えたものとか。

店に居て楽しめたのが『ファンロード』の常連や原稿を拝見できることでした。尚、下記する人は当時の記憶で書いてます。失礼に当たるかもしれない描写をご容赦ください。
・永井朋ひろ(現在は永井朋裕)君は当時高校生。なかなかの二枚目でした。現在でも愛知在住なんでしょうか。
・かえんぐるま(現在は渡瀬のぞみ)さんはプリンへの入稿はなく、もっぱら付き添いで遊びに来ていました。小柄な可愛らしい子でした。現在でも活動されているようで下記リンクを参考ください。
  南極パラダイス
・篤見唯子さんは原稿のみ。今とは絵柄が違いました。もし87・88年ごろのB6版20ページ前後の単色刷りの同人誌があるのなら、それは私が刷ったものです。
・尾崎南さんはイラスト1枚のみ見たことあります。細い線で洗練されてましたね。

そして最も印象深いのは小野ぬいさんと狩鷹明さんによる同人誌「毘羽(ヒウリ)」を印刷できたこと。このお二人が後に姫川明(現在は姫川明月)となって「ゼルダの伝説」等で有名になるわけですが、それは私が退社した後のことなので詳しくは存じません。
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私が勤めていたのは86~90年の四年間。この間に同人誌は人気作品と共に変貌を遂げていきました。スーパーファミコンでドラクエIVの発売をきっかけにゲーム系のジャンルが確立したり、光GENJIの人気で芸能本が出たりと様々。ジャンプで「聖闘士星矢」の人気が爆発したことでもちろん同人誌も山と出たわけですが、この影響で派生した「天空戦記シュラト」「鎧伝サムライトルーパー」の同人誌もこれまたたくさん刷りました。
私が多く刷ったベスト3を上げるなら、C翼・星矢・トルーパーとなります。

と、長々と昔の話をしてしまいました。多くの人にとっては興味がないかもしれませんけど、私に取ってはかけがえのない四年間の思い出です。プリン・プリントよ さらば! そしてありがとう!!
となりの801ちゃん6 限定版 (Next comics)
となりの801ちゃん6 限定版
となりの801ちゃん6 通常版  *両方とも『さよならプリン・プリント』在中で値段が同じです
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コメント
この記事へのコメント
NHKで放送していた人形劇ドラマのことじゃあないのか・・・
2012/01/10(火) 23:03 | URL | 名無し #UzUN//t6[ 編集]
12、3年前同級生がバイトしてたなー
2012/01/11(水) 00:06 | URL | 名無し #-[ 編集]
プリンプリント、懐かしい!廃業しかったのか…。

かなり早くフルカラー表紙印刷を(現実的な価格で)始めてましたね。
今はもう活動してませんが、90年前後に同人誌活動を始めたので
801ちゃんの、プリンプリントに対する憧れはものすごく共感できますw
2012/01/11(水) 01:46 | URL | 名無し #-[ 編集]
すごく余部がたくさん入っててびっくりしたおぼえがあります。
バブルのころだったからかな~
たぶんお世話になりました。ありがとうございました!
2012/01/11(水) 08:22 | URL | 名無し #-[ 編集]
勤めていた人間が、その立場から得た顧客の情報を
ネットに公開するのは如何なものでしょうか?
しかも容姿についてとか…。
常識を疑います。
2012/01/11(水) 09:10 | URL | 名無し #-[ 編集]

20年以上前の記憶の思い出にまでケチつけてどうするんだよw
2012/01/12(木) 00:08 | URL | 名無し #-[ 編集]
20年前以上であれば
顧客の情報を漏らしても良いのですね
知りませんでした
2012/01/12(木) 08:07 | URL | 名無し #-[ 編集]
永井朋裕は今「八乃多々良」に改名してますよ。
2012/01/14(土) 20:59 | URL | 名無し #-[ 編集]
↑×4
言いたい事はわかる。でも、感想サイトに書く事じゃないんじゃない?思う所があるならここに書くんではなく原作者さんもしくは出版社に言うべきじゃないですか?
2012/01/15(日) 21:03 | URL | 名無し #-[ 編集]
ていうか、代わりになる印刷所が近所になくて困ってます
2012/04/17(火) 05:18 | URL | 名無しさん@ニュース2ちゃん #-[ 編集]
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