週刊マンガ世界の偉人「円谷英二」 ありえないものを作るのが特撮だ

tsuburaya121114
『週刊マンガ世界の偉人』のNo.42「円谷英二」です。
待ちに待ってたこの時が来ましたよ! 『週刊マンガ世界の偉人』にて「円谷英二」が登場です。漫画やアニメよりも特撮で育った私としては(仮面ライダー・帰ってきたウルトラマン・キカイダー等、第二次特撮ブームで育った世代なので)この人の存在をないがしろにはできませんから。

内容は1954年9月、ゴジラの撮影にて あるシーンが思うように撮れず、"デンちゃん"と呼ばれる若いスタッフと英二とがぶつかり合う展開を中心に描かれます。このデンちゃん、最後までフルネームが出てこないので誰だかわからないのですが、恐らく後に「デン・フィルム・エフェクト」設立する飯塚定雄だと思われます。

 できねぇことなどねえ! プロは何度失敗してもできるまでやるんだ!!
こういってデンちゃんに撮り直しを命じる英二。英二は納得いかないものは絶対に採用しなかったみたいですね。後年、そういった態度が度を増して多くの人を憤慨させたようですけどそれはまた別の話。
手こずっているのは鉄塔のシーン。ゴジラの上陸を阻止するべく張りめぐらされた高圧電流の鉄塔を、あざ笑うかのように圧倒的な威力で溶かしてしまう そんな映像が欲しいのだけど上手くいかないようです。
 「これぐらいでいい」で満足していたら特撮は終わりだろ

その一方ではゴジラをいかに巨大に見せるかで、ちょっとした工夫がなされます。ただ下から撮るだけでは芸がない。カメラの前にガラスを置き、そこにヒューズを貼りつけると…
tsuburaya121114-
実際にゴジラ(1954)をご覧になった人はこの画を知っているハズ。あの場面はこうやって撮られたのですね。手前に物を置いて撮る技法は「三大怪獣──」にて鳥居を手前にキングギドラが映るシーンも有名だと思います。

英二を語る上で欠かせないのは「ハワイマレー沖海戦」。戦時中の戦意高揚のプロパガンダとはいえ、この映画によって英二の名は一気に知られるようになりましたから。(余談ですが戦時中の映画(加藤隼戦闘隊とか)は当時まだ健在だった軍艦や戦闘機の実機が映ってたりするので大変貴重だったりします)
ここで英二は考えもしないことをやりました。零戦が山すそを回り込ませるのがどうしても上手く動かせない。だったら発想の転換です。
tsuburaya121114-1
背景である山を動かして撮ったとのこと! そりゃ地面の方が動くだなんて誰も思わないでしょう。そういった誰も思いつかない発想が優れていたからこそ英二は「特撮の神様」に成り得たのです。

肝心の鉄塔はロウで作ってライトを当て、グニャグニャになっていくところを微速度で撮影することに決定。このシーンはたった数秒とはいえゴジラの破壊光線の威力を示すのに充分な役目を果たしました。事実、アメリカの配給会社はこのシーンを見て購入を決めたそうです(もっとも主演はレイモンド・バーですけど)。
tsuburaya121114-2
後にも様々な怪獣やメカやヒーローを生み出していった円谷英二。時代は変ったとはいえ特撮映画にワクワクしてしまう気持ちは一緒です。偉大なる特撮の開拓者に栄光あれ!
週刊 マンガ世界の偉人 2012年 11/25号 [分冊百科] 円谷英二―ウルトラマンをつくった映画監督 (小学館版学習まんが人物館)
週刊 マンガ世界の偉人 2012年 11/25号 [分冊百科]
円谷英二―ウルトラマンをつくった映画監督 (小学館版学習まんが人物館)
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
作者の樋口大輔氏にも言及して欲しかったです。
2012/11/15(木) 03:31 | URL | 名無し #-[ 編集]
私立極道高校2011が終わって
魁!!男塾が始まるらしいですね
2012/11/16(金) 23:55 | URL | 名無し #SFo5/nok[ 編集]
絶対庵野は買うな。賭けてもいい。
2012/11/18(日) 20:38 | URL | 鬼女速名無しさん #-[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://beatarai.blog90.fc2.com/tb.php/2668-2240b2aa
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック