G.A.P 〜転居先不明郵便課〜 1巻 史跡を巡る人と精霊の民俗ミステリー

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『月刊ヤングキングアワーズGH』連載、「G.A.P 〜転居先不明郵便課〜」の1巻です。
うわーこれすげーな。先ず諸星大二郎が好きな人なら絶対オススメ。そうじゃないなら読んでもチンプンカンプンだと思います。史跡を巡る伝承の謎を解くといった内容なので、少なくとも近代日本史に興味がないと ついていけないんじゃないかな。

高校の都市伝説探求部の部長・ナオトは奇妙な経験の持ち主。幼い頃に"神隠し"としか思えない現象に遭い、5歳より前の記憶と家族を失っているのだ。そんなナオトに近づいたのはミステリアスな非常勤講師の美玖。謎めいた手紙を渡して、その謎を解いたナオトは奇妙な老人・露月と出会う。この露月の導かれるままに辿り着いた場所でヒドイ目に!?
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表紙にもなってる精霊・祟り神の こよりに取り憑かれてしまいます。これによって周囲の人間はたちまち精気を吸われて死んでしまうのですが、露月は玉依札(たまよりのふだ)という特殊な札を使ってこれを回避。けれど玉依札は日にちが経つにつれ効果が無くなっていくことから、定期的に取り替える必要があります。
そこでナオトは否応なしに露月が課長を務める政府公認の組織・「転居先不明郵便課(通称 テンビン」)の一員となって手伝わされることになってしまいましたとさ。

じゃあ転居先不明郵便課(テンビン)って何よ? それは精霊に届ける特殊郵便があるのですが、何らかの理由で届かないことがある。その謎を解き明かして本来の場所に届けるのがテンビンのお仕事なのです。
非常勤講師の美玖はその関係者でナオトに才能があるのか謎めいた手紙で試し、露月はそれを見極めたわけですね。0話で登場したのが東京・中央区八重洲の「一石橋」と、文京区湯島の「湯島天満宮」。こういった実在する場所にミステリアスなストーリーを加えることで、本当っぽく見せてしまうのがこの漫画の面白いところなんです。
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1話は この馬水槽を巡るストーリー。明治34年頃にロンドンから寄贈されたもので、現在世界には3つしか残ってないシロモノです。この場所まで行って荷物を届けるんですけど、途中で馬の怪物(精霊)が現れて大騒ぎに発展。設置された当時は丸の内にあったものですが現在は別の場所に移動してたからでした。
では現在はどこにあるのか? 新宿東口アルタ前にあるので見たことある人は多いんじゃないかな。
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(画像はネット上にあったものを利用しました)
前述しましたけど実在するものと実際の歴史に新たなストーリーを加えることで、温故知新な感情を抱けるので この漫画は面白い! この手が好きな人は絶対にオススメです。
最後に3・4話に登場した両国の徳川家康像について。私、この像 初めて見たのですが台座を見て驚きました。だって…家康の生まれた愛知県岡崎市の岡崎城前には似てる像があるからです。
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(写真はネット上にあったものを利用しました)
左が両国、右が岡崎城にあるもの。故意か偶然か、どちらも亀の台座になってるのがおわかりでしょう。家康を巡ってこういう偶然?があると知ってミステリアスだと思わずにいられなかったね。
G.A.P ~転居先不明郵便課~  1巻 (ヤングキングコミックス)
G.A.P ~転居先不明郵便課~ 1巻 (ヤングキングコミックス)
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