海王ダンテ 1巻 生きている本の知識で困難を打破していく少年ダンテの物語

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『ゲッサン』連載、「海王ダンテ」の1巻です。
皆川亮二の最新作は海洋スペクタクルロマン活劇。原作は泉福朗とありますけど、その正体は「ADAMAS」での脚本家・岡エリだったりします。

時は1700年代後半。北極点に最初に到達して我が国の旗を立てようと、イギリスとフランスが争ってました。イギリス軍の船が氷塊に行く手を阻まれ二週間以上も足止めされていた時、人間など居ないハズの氷上に人影が? しかも子供。それがダンテでした。友人の生命を救うために一人で北極点の あるものを取りに行くという。
子供が一人で? と訝(いぶか)しげなイギリス兵たち。けれどここまで一人で来ているのは事実。しかもダンテは普通の子とは違いました。
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現代の歴史・科学では説明できないものを持っていたのです。左の巨大な本は"要素(エレメント)"と呼ばれており、この世界の全ての理(ことわり)を知っている"生きている本"。この時代ではありえない正確な地図や化学など、様々な知識をダンテに教えてくれます。一人でここまで来れたのもこの本のおかげなのは言うまでもありません。
右の画像にあるのは魔導器。時には巨人を召喚して巨大な流氷を粉みじんに壊し、時には獰猛な北極熊を一撃にして倒してくれました。
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けれどこれを使うには代償が必要。巨人を召喚したときには右手全ての爪がはがされ、北極熊では眉間に傷が。昔は調子に乗ったことにより左目の視力を失ってるそうだ。これが魔導器の理なんでしょう。

ダンテは本の知識で単独でも北極点に行ける自信があるものの、イギリス兵はそうもいかない。何しろ前人未到の地ですから(もっともダンテにとっても初めてなんだけどね)。ダンテはやむを得ず必要な装備の知識など与えながら一緒に行くわけですよ。
でも中には従わない者も居ます。我々は誇りあるイギリス軍人だとか言ってね。そんな輩に限って問題を起こし、その度にダンテの知識で解決するというのはお約束でしょう。

こんなことがありながら無事に辿り着けるかと思ったら…そうもいきません。フランス軍です。しかも こちらも当時の、いや、現代科学を持ってしても作れないもので北極点を目指してました。
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生きている本は一つだけではありませんでした。ダンテの幼なじみ・ナポリオは"構成(ビルド)"を持ってフランスへ逃れ、ダンテと同じ理由で北極点を目指してました。この本はどんなものでも設計できる優れもの。脚のついた軍艦でダンテとイギリス兵を攻撃します。
ここで魔導器を使おうとしますが、それを止めたのは今まで言う事を聞かなかった兵士。
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助けられた借りを今こそ返す時だと軍艦に立ち向かうところは胸が熱くなりました。今まで「嫌なヤツ」と思っていたのが「ナイスガイ」に変わる瞬間ですよ。
その戦いはいかに。そしてダンテは何を求めているのかは実際にご覧ください。

当時ではありえない知識を駆使して難局に立ち向かうのは冒険ロマンそのもの。ダンテの行く先々で本の知識が活用されるところを見てみたいです。
海王ダンテ 1 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)
皆川 亮二
小学館 (2016-07-12)
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コメント
この記事へのコメント
まーた永井豪が過去作のリメイク始めたかと思ったら違ったぜ!
2016/07/13(水) 03:37 | URL | 名無し #-[ 編集]
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