ミスター味っ子 幕末編 1巻 陽一が幕末にタイムスリップして料理を作る!

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『真田太平記』連載、「ミスター味っ子 幕末編」の1巻です。
戦国時代や江戸時代を扱う漫画誌に、異色な存在感を放っているのがこの漫画。「ミスター味っ子2」ではなく少年マガジン連載当時の14歳の陽一が幕末にタイムスリップ。当時ではありえない料理や調理方法を駆使して、その時代の要人を驚かすといった内容。いわば「信長のシェフ」の幕末版って感じです。

なぜ陽一がタイムスリップしてしまうのか? それは勝麟太郎(勝海舟)が「美味いもの食いたい」と思った時。…なぜかは知らんけどそういう理由なんだからしょうがない。具体的な理由を知りたいというのなら、麟太郎の空腹エネルギーが時空を超えて陽一を呼び寄せたというところか。ちなみに その度にタイムスリップしてしまいます。ずっと幕末に居るわけじゃありません。
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初めてタイムスリップした時代は黒船がやって来た翌年の1954年。麟太郎は幕臣でありながら開国派であり、世界の流れに日本の行く末を憂いでいた。それはやがて倒幕へと繋がるわけですがそれはまだ先の話。
開国して外国人をよく見ることになったものの、問題なのは食の話。偉そうな士官が日本の料理など食えないと言ってきた。この態度に陽一は黙っちゃいられない! とびっきりの料理を作ってやると言い返します。まぁ「いつもながら」の展開ですね。

考えてるのは ぶ厚いカツ丼。そう、原作1話でやった二度揚げのカツ丼です。でもこの時代にパン粉が無いと知り、豚肉はあるものの現代と比べると固すぎる。そりゃそうだよなー、家畜にしろ野菜にしろ現在食べているものは江戸以降で何らかの品種改良が行われたものがほとんど。それによって美味でありながら量産が可能になったのですから。

いったいどうすれば? 陽一の料理にかける才能が創意工夫となって この時代のカツ丼が完成した!
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食べてもらったのはペリー提督。パン粉の代わりに高野豆腐を砕き、この時代には無いタマネギの代わりには長ネギを代用。一番問題の豚肉は、牛乳にヤマグミの枝を入れてヨーグルトに化し、この中に漬けることで柔らかくした。こうやって出来た カツ丼を食べてペリーは驚かずにいられない。日本人がこんなに柔らかく香り高い肉料理ができたのかと。
現代人の知恵を使ったとはいえ日本人の可能性を改めさせた陽一は隠れた英雄かもしれないね。
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以後も陽一の活躍は続きます。右上のは当時珍しい蒸気機関を使って肉を焼くところ。現代でいうところのロースターでしょうか。英国人に蒸気機関の可能性を改めさせます。
左下は棒に挽肉を塗りつけて回転させながら焼き、これを繰り返して太くしていく。こうして出来たものはパウムクーヘンのように何層もあるハンバーグでした。この時代にハンバーグは既にあるものの、このような焼き方は珍しいでしょうよ。
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そして4話5話では坂本龍馬が登場。しかも一馬もこの時代にやって来て「負けた方が手下になる」という勝負をすることに。負けてしまったら時代が変わってしまう・・・。陽一はどのような料理を作るのだろうか!?
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コメント
この記事へのコメント
その発想はなかった
「あ、あれは味酢炊唖 味っ子」「知っているのか雷電?」
この時代に「ミスター」なんて名乗っていいのだろうか?

名乗ることだけで、歴史が変わっちまいそうな気も。(「この当時、革新的な文化人の間で、『ミスター○○』と名乗るのが流行った。かの有名な料理人『ミスター味っ子』がその発祥と言われている。」 民明書房「文明開化秘録」より。)
2016/09/14(水) 06:47 | URL | 名無し #-[ 編集]
銀平飯科帳とか過去タイムスリップものが増えてきたね
2016/09/14(水) 08:41 | URL | 名無し #-[ 編集]
中学生とはいえ時代背景的には昭和のミスター味っ子。
平成の料理人、ケンとは違う時代の料理人がどう対応していくのかも気になるところ。
2016/09/14(水) 22:00 | URL | N #-[ 編集]
幕末編でタイムスリップした者同士で陽一VS将太の夢の対決は見られるか!?
2016/09/21(水) 18:03 | URL | N #-[ 編集]
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