アンデッドガール・マーダーファルス 1巻 フランスに怪物専門の探偵が登場す

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『月刊少年シリウス』連載、「アンデッドガール・マーダーファルス」の1巻です。
昨年10月に刊行した講談社の新文庫レーベル「講談社タイガ」。そこから出た同名小説のコミカライズ。原作者は東京創元社が主催する長編の推理小説の新人賞『鮎川哲也賞』を受賞した青崎有吾です。

時は1800年代もあと数年で終わろうかという19世紀終盤。ルパンやホームズが実在し(この二人は原作小説2巻に登場します)、狼男やドラキュラなどの怪物も存在したフランスが舞台。フランスは生き残った怪物に「人間を捕食しない」ことを条件に"人権"を与えて共存する政策を取っていた。無論 人間の中にはそれを良しとしない考えの者も居るわけですが…

ある日"人権"を与えられた親和派のドラキュラ、ゴダール卿の夫人が何者かに殺される大事件が勃発。下手すれば人間と怪物との戦争になりかねない。警察は捜査するも進展がなく、ゴダール卿は私立探偵を雇って真相を探ろうとしていた。そこに現れたのは二人の日本人でした。
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二人は"鳥籠使い"を名乗る『怪物専門の探偵』で、一人は真打津軽という男。口が軽いのか よく喋るやつで、なぜか鳥籠をいつも持ち歩いている。もう一人はメイド服の美女・倫道鴉夜。いや、本当は馳井静句というらしい?
早速調査を始めた津軽ですが その変な捜査方法にゴダール卿は違和感を感じずにいられない。腹話術を使って鳥籠に物を見せているのだ。むしろ鳥籠に命令されて動いているとも? なぜそのようなことをしているのか、理由はこれでした!
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鳥籠の中には首があった! この人? こそ探偵の倫道鴉夜であり、腹話術に聞こえていたのは鴉夜の声でした。鴉夜は不死という怪物なので首だけでも生きていられるわけですね。もう1000年も生きているらしく、これは長寿のドラキュラでもここまで生きていられない。だからこそ今までの経験を活かして怪物専門の探偵をやっていると──

はい、ここまでいくつか推理する場面がありまして、それが正攻法なんですわ。ホームズの小説で「青い紅玉」という作品がありまして、ここでホームズは落ちていた帽子から年齢層や最近の行動まで推理してます。それと同様なことをやっており、その理詰めの推理には好感が持てます。後付けな理由なんてまっぴらですから。

色々な捜査をして鴉夜は答えを導き出す。犯人は外部の人間ではなくこの中に居ると! 実際そうだったようで強襲されるも、それを阻んだのは意外にも津軽でした。
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どうやら真打津軽は探偵ではなく用心棒だったらしい。しかも"鬼殺し"と呼ばれる腕前の…
いったい誰が犯人だったのかはもちろん、むしろ正攻法な推理方法を楽しんでもらいたいです。
アンデッドガール・マーダーファルス(1) (シリウスKC)
アンデッドガール・マーダーファルス(1) (シリウスKC)
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