憂国のモリアーティ 1巻 ホームズの宿敵はいかに青年期を過ごしたか

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『ジャンプスクエア』連載、「憂国のモリアーティ」の1巻です。
ホームズの宿敵であるモリアーティ教授はどのような生き方をしてきたかを描く犯罪ドラマなんですが、ある意味「必殺シリーズ」と同じと言えます。すなわち必要悪。法で裁けぬ悪を完全犯罪の名のもとに鉄槌を下していく。それを善とするか悪とみなすかは貴方の判断次第です。

ストーリーを語る前に19世紀末のイギリスについて知って欲しい。世界の約1/4を植民地としており貴族制度は繁栄を極め、貧富の差は天地ほども違っていた。従って貧民の大半は貴族を嫌っているのが当たり前でした。
そんな歪んだ時代に貴族のモリアーティ家の長男・アルバートは疑問を持っていた。身分を重んじ、羨望の目で上を見上げ、嘲笑の目で人を見下す社会そのものを。何とかしようにも自分だけで変えられるわけもないし…
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けれど自分と同じ考えを持っている者が貧民の中に居ると知る。それが後にモリアーティ教授となる少年。文字が読めるばかりか博学で、子供から大人まで彼のことを慕っていた。そんな彼(と弟のルイスも一緒に)をアルバートは養子として迎え入れる。この社会を・この国を一緒に変える同志として。

けれどこれが気に入らないのが母親と弟のウィリアム。貧民と話すことさえ嫌なのに同じ屋根の下で暮らしていられないと、何かとケチをつけては暴力を振るうのが日常化していた。そこにいよいよアルバートが世を変えるために動き出す!
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実の母親だろうが弟だろうが腐った感情の持ち主は罰して当然と、痛めつけるどころか家に火を放って執事もろとも家族全員を焼死させる! 生き残ったのはアルバートと次男のウィリアムと名を変えたモリアーティ、ルイスの三人だけ。モリアーティ家の全財産を相続した三人は国を変えるための一歩を歩みだす。

と、ここまでが少年期。以後は一気に13年後。元から博学だったウィリアム(モリアーティ)は16歳で大学に入って21歳で大学教授という身分になっていた。また私設で相談役(コンサルタント)もやっており、どのような相談でも受け付けると。
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けれどそれは"犯罪相談役(クライムコンサルタント)"でもありました。貴族に虐げられている相談を受けては完全犯罪にて処罰していきます。1巻では二人の貴族を葬っており、今後も増えていくのは間違いありません。ここのところが「必殺シリーズ」であり勧善懲悪モノと言えるのですけど、それが本当に正しいのかは…最初にも言いましたけれど「貴方次第」です。
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