ギャラリーフェイク 33巻 11年ぶりの新刊は美術品破壊テロ犯の追跡へ

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11年ぶりの新刊となった「ギャラリーフェイク」の33巻です。
連載は2005年に終わったものの、2012年に東日本大震災の復興プロジェクトで前後編2本が登場。今年になって『ビッグコミックスピリッツ』創刊35周年記念として計5本が描かれ、これらをまとめた一冊となってます。

震災の復興プロジェクトでの話は『ヒーローズ・カムバック』からの転載という格好。3・11当時、宮城県に居合わせたフジタは地震直後に旅館を脱出。高台に逃げ延びたことで津波被害には遭わなかったそうだ。帰る手段も無いことから二週間 現地に居座ることになり、この間に被災者の苦労を知った模様。
けれど悪徳骨董商にとっては こういう時こそ稼ぎ時(フジタも人のこといえないけどねw)。お金が必要なのをいいことに相場より安い値段で買っていくのです。
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でも今回のフジタは逆の立場。ガラクタを価値のあるものだと思わせて二人で競り合い、相手に大金を払わせることで見舞金にしてみせます。これは勧善懲悪で実に爽快感がありますわ。もしこれをフジタがやったら復興プロジェクトが台無しになってたね。

スピリッツ創刊35周年記念の話はロンドンから。盗んだ絵画を美術館へ買い戻させる交渉人となったフジタ。その絵画は盗んだ際に一部が損傷してしまい、また保存状態が悪かったことからカビも生えていた。これでは希望価格では買ってくれそうにない。でも俺が修繕すれば希望価格の倍で売れるだろう。ただし価格の10%をいただくけどね! と、ここでいつもの悪党ぶりを発揮する。むしろフジタにとってはこれが"通常営業"であり、復興プロジェクトの話が異様なんですけど。

その後、窃盗犯に協力したとして しょっ引かれるも、別件で無罪放免に。それは 巷で騒がれている宗教絵の破壊犯、偶像破壊部隊への捜査協力の依頼でした。
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ビンラディンだったか、バーミヤン大仏の石像の顔を破壊したことがありました。それと同じように異教徒の偶像的絵画が許せないってことなんでしょう。これに怒るフジタ。フジタは悪党とはいえ美術に関しては全うであり、破壊なんて許せるわけがない。
こうして珍しく? 警察に協力することになりました。

その後、ボスニアやベルギーなどを渡って犯人の特定に成功。
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美術館に入ったところでようやく対面となりました。けれど…
相変わらず絵画を描いた人物に対する造詣が深く、そこに犯人の心理を巧みに絡ませたストーリーとなっていて楽しませてくれます。私は「ゼロ」と並んで美術品を知った気になれる「ギャラリーフェイク」が好きですね。
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