
『ヤングガンガン』連載、「RDB -レッドデータブック-」の1巻です。
中学生の倹人(けんと)は一人暮らし。再婚した母と共に後夫と暮らしていたけれど、母が死別したことから家に居づらくなったからだ。そこへ美人な翠穂(みほ)さんが訪れ、とんでもない話をし始めた。倹人の実の父親・石蕗時光が亡くなったことから遺産の相続をして欲しいという。その金額たるや一兆円! 私だったら二つ返事で受けるけれど、いらないとする倹人はやはり主人公。実の父親の顔どころか名前まで今まで知らなかったのに、急に言われても困るからだ。だいいち、母親と別れたのに遺産の相続をするとなると、死んだ母親に悪いという思いもあるのだろう。
翠穂さんは倹人の決意が固いと見るや、亡くなった時光の屋敷を案内する。巨大で古びた屋敷を見て息を飲む倹人。思えばこの時点で既に異変に気付いていた倹人。異様な作りの屋敷に不気味な運転手。倹人を見下している巨大犬の「ロボ」。何かがおかしい…
そこへ「侵入者アリ」のコール! 今度は何? 今の声は誰?? 翠穂さんは倹人を部屋に閉じ込めて「すぐ済ませますので」と出て行った。

銃を持った完全武装の男たちに立ち向かう翠穂さん。片手で首根っこを掴み持ち上げるとは相当な腕力だ。しかも翠穂さんと共に戦ってるのは「ロボ」に運転手に…首無しの騎士? これはいったい何? どうして侵入者が??
ひと仕事終えてから倹人の前に全員が集合。見ればゴーレムまで居るではないか! 翠穂さんは全てを話します。

本当に受け継いで欲しいのは一兆円ではない。この屋敷に住む我々全員の"生殺与奪権"なのだと──
実はこの屋敷の当主だった時光は財界はもちろん各国の政府関係者とも繋がりがあり、不必要になった国家機密レベルのものまでコレクションとして手に入れていた。屋敷が異様に増改築してるのはコレクションのためだったのだ。
そのコレクションには怪物・妖怪といった類のものまで含まれており、翠穂さん自身も廃棄処分になった強化人間なんです。運転手は顔を自由に変えられ、ロボは人間並みの頭脳を持っており、ゴーレムやデュラハンは語るまでもなく怪物の一種。
私たちは前主人の庇護によりこの屋敷に住まわせてもらってたけれど、屋敷を明け渡す事態になったら生きていけない。だから倹人に当主になって欲しいというわけだ! ちなみに武装した侵入者は各種の珍品コレクションを求めてやって来るらしい。
それを聞いて放っておけないとあっさり受諾。こうして倹人はこの館の若き当主となりました。
なったのはいいけれど、未成年者が相続するとしたら法廷代理人とか必要。それを請け負うとするのが再従兄弟(いとこ)の弦一。コイツが食えない奴でして、コレクションのうち翠穂さんをくれたら何でもすると前当主時代から言い続けていたそうだ。でもそれは無理だろう。ならば…

私が君の面倒を見る代わりに
私の依頼を引き受けて欲しい それが条件だ
では何を依頼するのか? それは悪霊払い(エクソシスト)! ある資産家の令嬢に心霊現象が起きるので解決して欲しい。怪物・妖怪といったものは倹人の管轄ですから。弦一はこのように事件を解決して支配者階級にコネを作りたい意向らしい。
ふーん、ってことはこの物語は倹人たちの奇妙な仲間たちが怪奇現象を解決していく、といった展開になるみたいだね。

その最初の依頼の令嬢・クリスティがやって来た。いきなり倹人や翠穂さんを壁に釘付けにします。いったいどのような方法で解決するのかは実際にお読みください。
漫画家の六本順氏は新人でこれが初コミックス。それでいて翠穂さんはキレイだし絵が上手く、言う事なし! 本自体も通常の1・5倍ぐらいありそうで適正価格だからお買い得感がありますよ。

RDB-レッドデータブック-(1) (ヤングガンガンコミックス)
RDB-レッドデータブック- 1巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)
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