アオイホノオ 18巻 原作者が怖くて漫画など描けるか! いよいよデビュー作 執筆へ

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『ゲッサン』連載、「アオイホノオ」の18巻です。
帯に「さらば、トンコさん…」とあり、キスシーンが描かれてますが表紙詐欺です! こんなシーンありません。つーか、トンコさん自身が回想でしか出てきませんから感動的な場面があると想像しちゃダメだよー!

ホノオの初連載は雁屋哲が原作の忍者もの。原作を読んだら1話で3話分ぐらい描けそうな中身の濃い内容に悩まずにいられない。これを32ページで描かなければならない。しかも原作者は雁屋哲、下手なものを描くわけにいかない。ギャグを描いてきた自分が急に劇画調に変えられるわけもなく、いったいどうすれば…。

散々 悩んだあげく、考えはこう至りました。
 この原作をベースにして得意なギャグ入りで描く
          ↓
 読者はそもそも原作を読んでないから「雁屋哲がこういう話を書いた」と思うことだろう
          ↓
 それでいいではないか! 読者は騙せる
          ↓
 騙せないのは雁屋先生だけ
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そう思いながら(というか願いながら)描いたのが右上のネーム。まだ下絵の段階なので雑に見えますけど、ギャグテイストで描かれているのがわかります。
これを担当の三上に送って反応を待ちます。
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最悪なのが雁屋先生にこういう反応をされること。ま、そういう場合は三上さんをなぐさめてあげようと思ったところで電話がかかってきました。
「ギャグがふんだんに入っていてよかったよ!」 褒められた? ならば殴られずに済んだのか!
「ただし「俺」はね!」 え? 俺って…まさか見せてないんですか?
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見せられるわけがないだろう!!
見せられるわけが!!

担当も怖すぎてまだ見せてないんだそうだ。でもこのまま描け、もし何かあったら全部 俺が受け止めると、身体を張った態度を示したのでホノオは更にギャグを入れて描いたんだそうです。

はい、これが18巻の全体的な流れです。後は細かなギャグが散りばめられており、それがけっこう楽しみだったりします。
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右上は「宇宙刑事ギャバン」が始まった時の模様。この当時の金曜のテレ朝は7時からドラえもん、7時半から宇宙刑事に代表されるメタルヒーローシリーズ、8時からはワールドプロレスリングという流れだったよね。だからいつ風呂に入ろうかタイミングが取り辛かったです。

左下は先輩でありライバルでもある矢野健太郎がヤングジャンプで新連載「ネコじゃないモン!」を始めた時の衝撃。てっきりSFものだと思ってたのにラブコメだったことに驚いたようです。あぁ私も読んでたな。コミックスも何巻か買った覚えがあります。主人公の女の子が初エッチをする際に、イデオンのメカが"合体"するように置き換えて描写してたんだよねー。
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右上は編集部に行った際に高橋留美子を見る機会があり感動。何か盗める技術はないかと探します。けれどさっさと原稿を戻されてそんな時間はありませんでした。

左下は出渕裕との初対面。新連載作品のメカデザインをしてくれてるけど、ホノオにソレは難しくて描けない。よって自分風に描いてることに負い目を感じてます。よって持ち上げる話をしようとボルテスVを褒めるのですが、出渕はソレには不参加。次回作のダイモスから参加してたのです。勘違いしてるんだろうな、ちゃんと本を読んどけよと半分キれながら聞いていたとさ。
この失敗は30数年経った今でも言われることがあるそうで、ホノオにとって忘れるに忘れられない大失敗だったようです。
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