マジンガーZ インターバルピース 映画の前日譚。平和になって岐路に立つ甲児たち

『月刊ヤングマガジン』に連載していた「マジンガーZ インターバルピース」(全1巻)です。
いよいよ映画公開まで一ヶ月切りました。私は4DXで観るつもり。だって走ったり攻撃を受けたりすれば座席が当然揺れるでしょう。つまり子供の頃にリアルタイムで観てたマジンガーに疑似搭乗できるってわけ。　ある意味 夢が叶うわけでそりゃ行くよ、行くともさっ!!

で、全6話全て掲載時にレビューしてますので詳細はそちらをお読みください。今回は感想を追加します。
・1話　新連載「マジンガーZ　インターバルピース」　平和な時代にマジンガーは必要か？
ミケーネ帝国が滅んで数年後。平和が訪れ世界は復興の道を歩んでいた。となるとZとグレートは必要が無くなったわけで、日本の常任理事国入りを条件に2機は国連の統合軍入りが決定される。そこへ機械獣が暴走する事件が発生する。

鉄也が統合軍入りを決めたのに対して、甲児はまだ身の振り方を考えあぐねていた。平和な時代にマジンガーは必要ない。けれどこのまま乗れなくなるのは…。今までの戦いは幸せだったか苦しかったかを問う甲児。不謹慎な発言でしょうがそれだけ迷ってるってことです。
・2話　マジンガーZ インターバルピース　さやかを所長に!?　弓教授の真意とは
弓教授は光子力を次世代のエネルギー源とする、光子力ネットワークの構築を推し進めていた。そのモデルとなった新都市で大規模停電が発生。長引くとイメージ低下は免れない為、さやかはある手段をもって早期回復を目指す。

新築された光子力研究所と思いきや、別の場所に建てられた研究所だったのね。さやかがすっかり女性になっており、甲児と付き合ってると確認出来て良かったー。

・3話　マジンガーZ インターバルピース　剣鉄也と炎ジュンが入籍へ！　いい話で感動だわ！
個人的に一番オススメしたいのがこれっ！　入籍を果たした鉄也とジュンは新居を探すも、鉄也はテロリスト対策がなってないとことごとく断り続ける。そもそもテロリスト対策をしてる一般住宅があるわけないじゃーん！　ジュンは鉄也と心が通ってないかもと寂しくなるけれど、それは誤解だったと知ると共に改めてプロポーズされて涙する…

当時も書いたけど この話、マジで感動するよ。二人は孤児で施設で育てられ、ようやく掴んだこの幸せを祝いたくなるのは当たり前でしょうがっ！　高級住宅よりも遥かに市民的な、このアパートを借りることにした鉄也。やはり立派な官舎は落ち着かないようです。映画でもこのアパートとほぼ同じデザインのものが鉄也の家になってるのを確認済み。ただし鉄也は…おっと、ねたバレな発言はやめておきます。

・4話　マジンガーZ インターバルピース　ヌケとムチャにとってボスはいつまでもボス！
ボスはラーメン店を起業し、ヌケとムチャは独立するもそこはブラック企業。安月給で働かされていた。けれどそれは二人が選んだ道だからとあえてボスは何もしません。そこへ落盤事故が発生してヌケとムチャは現場に取り残されてしまう。命の危険を感じたボスはボスボロットを久しぶりに起動させた。

ボスの人情話。今の時代、ギャグメーカーはほぼ絶滅した感がありますが、そこをあえて登場させることで安心感が得られますな。ボスの本名は未だに決まっておらずボスのまま。もうそれでいいじゃないですか！　下手に決めるよりも「ボスはボスだ」ということで。

・5話　マジンガーZ インターバルピース　甲児と鉄也、ブレストファイアーの暴発を止めろ！
・6話　マジンガーZ インターバルピース　最終回　事件の黒幕はDr.ヘルだったのか？
Zのブレストファイアー放熱板に光子力エネルギーが充填される事故が発生。このままでは暴発するのは確実で、街に大被害が及んでしまうのは必至。そこへグレートが対峙してブレストバーンを発射しての対消滅を試みる。

危険を承知しながらZに乗る甲児。十蔵博士から「神にも悪魔にもなれる」と言われており、悪魔になることを防ぐためです。不安な終わり方はこれから起きる悪夢を予知してます。

鉄也のアパートや ボスらーめんみたいに、映画の設定にもなってる箇所がところどころに散りばめられているので予習としてご覧になってみてください。

マジンガーZ インターバルピース (ヤンマガKCスペシャル)