
『グランドジャンプ』連載、「そしてボクは外道マンになる」の第13話
『少年ジャンプ』1979年48号でドーベルマン刑事が終了。次回作に考えているのはプロレス漫画だと魔死利戸に告げる平松。「原作なしのオリジナルで!!」と強調したのは、以前の担当・権藤からキツイ言葉を言われたことに由来してます。
はい、それは5話でのことでしたね↓
そしてボクは外道マンになる オメエを漫画家として認めねえ!担当から辛い声
この当時、タイガーマスクはまだデビュー前だけれど既にプロレス熱は加熱中。新日は猪木が異種格闘技戦をやって、坂口・藤波がNo.2と3といったところ。全日ではテリー・ドリーのファンクス兄弟とブッチャーが"血の抗争"を繰り広げていた時期でした。よってプロレスものをやりたいと思うのはごく自然な流れと言えます。更に結婚に反対してる美奈子さんの父親もプロレス好きと知り、俄然やる気になって描いたのが「リッキー台風(タイフーン)」。主人公のリッキー大和は力道山をモデルにした力王岩の隠し子という設定。力道山が亡くなってまだ16・17年あたりの年だから、主人公にするに丁度いい年齢だったのでしょう。
こうしてドーベルマン刑事が終わってほぼ一か月後の1980年1号から早くも連載がスタートします。が、人気は中ぐらいに留まってしまう。これに魔死利戸は「何ンか違うんだよね」「もしかして楽してない!?」。

魔死利戸の話はまだ続き、楽しんで描いちゃだめ。もっと苦しんで苦しんで、そのドロドロとした苦しみの中から"怒り"をエネルギーに漫画を描かなきゃと告げた。平松だって さすがにここまで言われちゃ黙ってられない。好きで入った漫画の世界で、オレは楽しんで描いちゃいけねえのかと反発。
そこで今度出る増刊にプロレスものを楽しんで描いて、成功させれば認めてくれるんだなということに。

魔死利戸はソレを100ページ描いてと条件を追加。驚く平松ですが売り言葉に買い言葉。100ページを楽しんで描いてアンケートの断トツ1位を獲ってやると言い返した。こうして描いたのが「ミスター★レディー」だったのですが…結果は良くなかったみたい。
結局、平松は楽しんで描いたつもりでも、魔死利戸への怒りのエネルギーが描かせていたのだと自覚するのでした。
その「ミスター★レディー」で描いた内容で ひと悶着。全日の最強タッグリーグ戦の決勝日にコンタロウや ゆでたまご らと控室に入れてもらった。漫画内にあるモノを描いていたことで、モデルとなったレスラーから仕打ちを受ける・・・

ちなみにこれはウソのようですが、失礼なものを描いたのは本当。実在する人にやっちゃダメだよねー。
本日発売のグランドジャンプ❗️「外道マン…」でオイラはミル、マルコビッチという架空のプロレスラーに締め上げられるのじゃが…実はミル、マスカラスなのじゃ❗️でもちゃっかりマスカラスと一緒に写真を撮っておった❗️(笑) pic.twitter.com/ZZCaOAYM9I
— 平松伸二 (@shinzihiramatsu) 2018年2月7日
尚、漫画内では「ミル・マルコビッチ」というレスラーですが、実際にはミル・マスカラスだった模様。話しかけてきた口ヒゲのレスラーはタイガー戸口(キム・ドク)に違いありません。念のため。
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