
『コミックガルド』連載、「現実主義勇者の王国再建記」の1巻です。
現在6巻まで出ているラノベのコミカライズ。異世界に召喚された世界は大抵はファンタジー要素(魔法とか)が目立ちますけど、当作品ではほとんど役立ってません。だって現実的に国を再建するお話しですから。
お馴染みの「おお勇者よ」というセリフで、異世界・エルフリーデン王国の国王に召喚されてしまった相馬一也(以後、ソーマとします)。これまた魔王が攻めてきたというパターンですけど討伐するわけではありません。魔王領と接している帝国から支援金の要請が来た。けれど支払える余裕が当国には無い。故郷を失った難民が増えるなどして慢性的な食糧不足が続いてるからだ。
そこで帝国は支援金が払えないのなら、貴国に伝わる勇者召喚の儀式で勇者を呼んで引き渡せと言ってきた。だからソーマを召喚したというわけ。だったら渡すのか? としても召喚の儀式で本当に召喚できた勇者であり、こんな成功は二度と無いかもしれない。その貴重な人物を渡したくない… どうしようか迷っているようだ。
そこでソーマは収支報告書など財務に関する資料の提出を要求。この資料を基にして国王と宰相とで長時間の議論を行い、支援金の捻出は可能という結論に至ります。その卓越した計算術と気の利く豊富な知識に感銘した国王は、国民にある発表を行うのでした。

王位をソーマに譲っちゃいます!
悪く言えば"丸投げ"ですけどね。とはいえ任されたからにはしっかりやるのが新国王の勤めというもの。

これは「埋蔵金の発掘」。概算要求書と収支報告書を見比べての使途不明金を洗い出す作業です。市民オンブズマンとかがやりそうな作業ですが、この世界では誰もやったことが無いようで、こういうところから資金を捻出しようというわけだ。極めて現実的ですよね。異世界召喚ものとは思えない内容です。あ、この子は国王の娘のアルベルト。勝手にソーマの婚約者にされてしまい当初は嫌がってましたが、次第に好きになっていくパターンは永遠だな。

こちらは食糧事情を改善する手段の説明。衣服のための綿花を作る農家が増えたために食料を作る田畑が減ってしまった。だから食用の田畑を復活させて自給率を上げる。利用範囲の広い大豆やイモには国は補助金を出して支援するなど、これまた現実的な提案だ。ホントにファンタジー要素の無い、極めてリアルな再建方法だこと。

そのような展開の中で面白かったのが優秀な人材の発掘。何でもいいからあることだけは誰にも負けないという才能を持った者を国中から求め、最終的に残ったのがこの5人。特筆すべきは左下のトモエちゃん。その才能は唯一無二のもので、他国が知ったら大騒ぎしそうな能力を持ってます。
またその後ろの肥った男のポンチョは自費で世界中を食べ歩いてきた。その豊富な知識が我が国を救うとしてソーマは絶賛。事実、最後の方でポンチョはかなり役立ちます。
国を立て直すのは魔法ではなく、現実的な考え。ファンタジー要素が少なめなので特異な異世界物と言えますね。

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記事の更新も突然止まっていますが、ひょっとして何かあったんですか?名無し風都探偵 106話 友よ、君はなぜ悪魔に魂を売ったのか!?107話はまだ出さないのですか?名無し風都探偵 106話 友よ、君はなぜ悪魔に魂を売ったのか!?名前的に裏風都ではなく、財団Xにより改造された仮面ライダーだと思う。名無し風都探偵 106話 友よ、君はなぜ悪魔に魂を売ったのか!?これで隼人がドーパントならなんか普通過ぎる展開じゃない?名無し「とある科学の超電磁砲」 美琴と潔斎さんとの馴れ初めが語られる支倉派はどうもこういう小細工が好きになれんな名無し風都探偵 104話 迷路棟の呪いと言われるヘルスタイン博士の謎死神博士に似ているヘルスタイン博士。
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