ありふれた職業で世界最強 零 1巻 最強シリーズの原点にして解放者に至る物語

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『コミックガルド』連載、「ありふれた職業で世界最強 零」の1巻です。
「ありふれ」の千年前か二千年前かの出来事。ハジメが落ちてユエが幽閉されていた オルクス大迷宮の創造者であるオスカー・オルクスと、彼を誘って神に逆らったライセン大迷宮の創造者であるミレディ・ライセンの物語。つまり彼らたちが居なければ「ありふれ」は無かったことになります。

孤児院育ちのオスカー・オルクスは錬成術の腕を見込まれて、名のあるオルクス工房で働いていた。けれど何年経っても武器は作らず日常品ばかり。そんなオスカーに工房仲間は"負け犬"と呼び蔑む日々。けれど棟梁は知っていた。
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本気になって錬成すれば俺など足元に及ばないことを。既に別次元の領域の腕前だということを!
でもそれを ひた隠すオスカーにも都合があってのこと。自分の収入が孤児院経営の一部になってることから、本当の実力を知られたら強制的にでも国の為に使われるだろう。そうなったら孤児院はどうなる? と考えてのことでした。
でも隠していても強者は強者を知るというもの。オスカーをスカウトしに この子がやって来ます!
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いきなりウザッ!
「ありふれ」本編でもウザイと知られるミレディ・ライセンです。初対面で若奥さんを演じるとは何てうらやましいウザさだ。彼女は明るすぎる態度でオスカーを翻弄。そのためイライラが収まりません。でも彼女だって真剣になる時もありますよ。
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この世界は歪(いびつ)になっていないか? 聖光教会の教えによって、神こそが絶対であるとする教えは間違っているだろうと。私は とある組織に所属しており、人が自由な意思の下に生きていける世界を目指している。それを叶えるためオスカーの力を貸して欲しいとのこと。

そうは言われても…オスカーは口を濁します。けれど次の言葉を聞いて驚愕。ミレディはライセン伯爵家の娘にして処刑人一族の子だったのだ──ということで、ここからミレディの回想シーンに入りまーす。
昔のミレディは現在とは大きく違って言葉少なく、言われたこと(処刑すること)を素直に事務的にこなすだけの、感情の無い子でした。10歳となってライセン家の礼儀作法を知るために、家庭教師のベルが付くことになりました。
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ところがベルが淑女たる態度をとるのは人前だけ。いざミレディと二人きりになったら態度が一変。実に気さくな人だったのです。もちろん最初は戸惑うミレディでしたが徐々に感化されて笑みさえ浮かべるようになりました。
が、ベルは反教会組織のメンバーだったのです。無論 処刑されてしまうわけですが、彼女によって世界の秩序が間違っていることに気が付いたミレディは屍を抱いて父親に宣言する。
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あぁ、ミレディがやたらとフレンドリーに話し掛けるのは、ベルがそうしていたからと気が付きます。こうしてミレディは家族と決別し、仲間を増やすために活動していたのね。でもその結末が決して良いとはいえないことを読者は知ってます。けれど未来に託したからこそ現在のハジメやユエたちに受け継がれたわけで、決して無駄じゃありません。
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