
『週刊ヤングジャンプ』連載、「AKECHI」の1巻です。
著作権は作者の死後50年で消滅します。それを待ってたんでしょうか?江戸川乱歩が亡くなって(1965年没) 50年以上過ぎてから当作品が登場しました。原作を大幅に現代風にアレンジし、明智小五郎は25歳の若者となって奇妙な事件を解決していくお話しです。
刑事の波越英一郎は美人の若奥さんが刺された事件を追っていた。容疑者は三人。いずれもアリバイは無いため捜査はイマイチ進展しない。そこで相談に持ち掛けたのが、神保町の古本屋『明智古書店』の若主人にして同級生の明智小五郎だ。

明智は早くして両親を亡くし、保護者が三回も変わっている。なぜそんなに変わっているのかというと、秘密や隠し事を知ってしまう能力に長けていたからだ。それを気味悪がられて保護者が何度も変わったという。波越はその能力で救われた恩があり、長い友達関係が続いてます。
今度はその若奥さんに殺人予告が届き、旦那が殺された。容疑者の一人が庭に隠れていたものだから、犯人は間違いなくコイツだと思ったら明智は違うとのこと。

この事件の最大の計謀は兇器。その人は兇器は持ってないハズだ。ならばいったいどこに? というところでこの部屋のどこかに隠されていると断言。さぁそれはいったい!?
これは1954年に発表した「兇器」が原作。タイトル自体が古い書き方なのが特徴ですね。明智がオランウータンの話をするところは世界初の推理小説である「モルグ街の殺人」が元ネタで間違いないでしょう。
続いては1925年に発表した「黒手組」が原作。身代金目当ての誘拐団「黒手組」が連日世間を賑わせていた。金を差し出せば誘拐された者は確実に戻って来ることも、その要因となってます。そして波越と明智の小学生時代の担任教師から連絡があり、娘が「黒手組」に誘拐されたとのこと。
金を渡したのに娘は帰って来ない。なぜ? というところ゛明智が捜査を開始。誘拐された次の日に娘の友達から届いた手紙を見て、娘さんを連れ戻すとして出て行った。そしてその通りに娘さんは戻ってきたので父親たちは大変喜びます。

でも娘さんと身代金を返すのと引き換えに、黒手組のことは一切口外しないと約束したんだそうだ。だから詳細を知りたい父親も仕方なく承諾するしかありません。でもこの誘拐は本当は黒手組の仕業でなかったのです!

明智は語る。あの手紙は暗号文になっていたことを。そこから導き出された事件の真相は驚くべきものでした──
とまぁこのようにして明智の推理が冴え渡る展開。三重県は乱歩の出生地であることから「江戸川乱歩館」があるので行ってみたいです。つーか、乱歩は3歳から18歳まで名古屋に住んでいたのですよ。名古屋市は乱歩の住居跡など、そういう史跡を巡れるように何かしらやって欲しいのですがね。

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