新連載「紫電改343」 実在した撃墜王・菅野直の戦いを須本壮一が激筆す!

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『イブニング』新連載、「紫電改343」の第1話
戦闘機をよく壊したことで"菅野デストロイヤー"と言われた菅野 直。第二次大戦に実在した海軍パイロットで、「ブレイブウィッチーズ」では本人をモデルにした菅野直枝が登場。また「ドリフターズ」では異世界召喚という格好でそのまま登場してます。
その菅野直を主役にしたほぼ実録漫画がこの作品! 個人的に夏開始の漫画では大注目してます。

昭和19年夏、菅野はフィリピン諸島ダバオ上空にいた。第201海軍航空隊 戦闘306飛行隊の分隊長となり、僚機2機と共に爆撃機・B-24に襲い掛かる! 2番機・杉田庄一と3番機・笠井智一との息はピッタリで、その三位一体のジェットストリームアタックの様な?攻撃に迎撃の銃弾は全く当たりません。とはいえB-24もタフな造りのため、菅野たちの零銭の機銃を浴びても堕ちる気配はなし。
弾切れしたので打つ手なしと思いきや、菅野はとんでもない戦法を繰り出した!
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右翼の先端をB-24の尾翼にぶつけるという荒業。漫画だから出来たという作り話じゃありません。これは事実ですから! 菅野は「一出撃 二撃墜」を掟としており、その執念で何としても堕とす決意がそうさせたのです。
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B-24の乗組員は堕ちていく中でこう叫んだ。
アイツが不死身のゼロファイター
デストロイヤー(破壊王)・カンノだ!

実際、菅野の機体には二本の黄色線が入ってることから米軍パイロットからは「イエローファイター」と呼ばれて恐れられてたそうですよ。

とはいえ戦局は悪化の一方。局面打開の手段として上層部が考えている方法を菅野は受け入れるつもりらしい。
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それは体当たり戦法。いわゆる特攻です。菅野はそれを志願し、内地に行ってその機体を受け取るそうだ。まぁ実際のところ菅野の志願は受理されず、同期入隊の関行男が最初の特攻隊となるわけですがこれはまた別の話。
ともかく菅野は特攻用の零銭を受け取りに輸送機に乗ったものの、米軍だって見逃すわけがありません。"双胴の悪魔"ことP-38の絶好の的になるわけですが、菅野だってみすみすヤラレるタマじゃない。諦めたパイロットに代わって操縦桿を握りしめ「俺の死に場所はここじゃねえぇぇぇ」と必死に抵抗。その結果──
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無事に内地に着いた同乗者たちの顔面は蒼白。敵機から逃げ延びたからじゃありません。菅野のとんでもない操縦のために生きた心地がしなかったから顔面が青いというわけ。そのおかげで助かったはいいけれど、別の意味で地獄を見れば心が乾く、戦いはもうこりごりだというわけね。

無事に特攻用の零銭を手に入れた菅野ですが、「その零銭に君が乗る事はない」と言ってきた大佐がいました。
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それが源田実。局面打開の手段として特攻じゃない別の方法。それは選りすぐりのパイロットを集めた飛行隊を作り、本土防衛に備えるというものです。その戦闘隊こそタイトルにもなってる第343海軍航空隊であり、極地戦闘機・紫電改が登場するというわけね。源田との出会いが菅野の運命を大きく変えるわけですが、本人はまだそのことを知りません。
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コメント
この記事へのコメント
>特攻用の零銭
骨組みと爆弾とプロペラくらいしかなさそうな機体
2020/08/14(金) 00:15 | URL | 名無し #-[ 編集]
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