紫電改343 家族と再会する菅野。帰らぬ気持ちを秘めたまま

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『イブニング』連載、「紫電改343」の第3話
菅野が日本に戻ったのは特攻するための万全な零戦を受領するため。ところがどうだ、中島航空機 小泉製作所の機体はどれも不完全。試験飛行できる段階ですらないという有り様で菅野はイラつきっぱなし。これというのも源田大佐からの新設する防衛部隊への勧誘が尾を引いているからです。

とはいえ整備士たちも遊んでるわけではありません。部品が納入されないので整備したくてもできないのです。こういう実情を知った菅野は「10機だけでも仕上げて俺をフィリピンに飛ばせてくれ!」と切望するのでした。
そんな菅野に思わぬ面会者がやって来ましたよ。
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妹の志げ子さんと母親です。へー妹さんがいたんだ。そこまで詳しく知らなかったよ。積もる話もある中で ふと見せた思いつめた視線を、志げ子は見逃しませんでした。別れ際に菅野に詰め寄りその理由を訊きます。
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今日が最後だ──
この一言で帰らぬ人になる決意があると知った志げ子。泣き崩れることもなく冷静に受け取り「兄さまは私達の英雄です 思う存分戦ってください!」と温かく見送るのでした。その志げ子たちに今度は菅野がサプライズ。帰りの汽車に零戦でお見送りですよ!?
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こんなこともちろん規律違反。普通なら罰則ものだけれど大尉だから厳重注意だけで済みそう。ってゆーか、この昭和19年にはもう零戦は秘匿兵器じゃないんだよね? ここのところの線引きがどうもわからない。開戦当初はもちろん秘匿だったのは知ってます。が、年が経つにつれて知る人は多くなり、軍としては秘匿だけれど一般的には知れ渡ってるという状況があったハズ。まぁ零戦だけに限らないことだけどね。

話しを戻して あれはうちの息子ですと母親が言うや「お兄さん日本を頼むぞぉ」「バンザーイ」と汽車の中は大合唱。こういう状況は読んでてグッとくるわ。

その十日後、源田大佐は愕然とする。後に「特攻の父」と呼ばれる大西瀧治郎中将がフィリピンに入ると同時期に、菅野も整備が整った零戦でフィリピンに戻るからだ。
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体当たり攻撃一番機に間に合う菅野。これが天命なのか!?と大尉は憂慮する。

でも実際に一番機に乗るのは関行男。その関行男のWikiには「関の同期である戦闘機搭乗員でエース・パイロットの菅野直を考えていたが、菅野は日本へ機材受領に赴き不在であったため、関が攻撃隊指揮官として選出されることになる」とあります。つまり現時点で菅野はもう攻撃一番機には乗らない(乗れない)ことが判明してるわけね。
次の4話までがコミックス1巻収納分になります。
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