紫電改343 新年になってやって来た好青年。その正体は…

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『イブニング』連載、「紫電改343」の第9話
昭和20年元日。菅野の戦闘301飛行隊は初飛行を兼ね、讃岐の金毘羅宮に空からの参拝を決行。菅野を含む搭乗割で選ばれた8名は直ちに準備に入ります。選ばれなかった日光は悔しがり、選ばれた飯田は「大人しく留守番してろ」と飛び立って行った。
選ばれなかった隊員たちは暇をもて遊んでストーブに当たってるのですが、隣の部屋では701が律儀にお勉強。坂井が空戦の講義をしてました。
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日光は「坂井さんの経験値は高いから勉強になる」と評価するも、堀は「相変わらず威張っていて嫌い」と真反対な立場。ラバウルで若輩扱いされて搭乗割に入れてくれなかったことを根に持っているようだ。このように坂井の評価は人によってまちまち。wikiにある坂井三郎にて、301に属することになる杉田庄一はこう言ってます(丸コピペします)。
あんなインチキなこと言うやつ(坂井)はぶん殴ってやる
自分より若い搭乗員をジャク(未熟者)と呼び、たびたび暴力沙汰になる坂井は偉大な撃墜王であっても、隊員たちの間での評価は芳しくなかったと見るべきでしょう。

やがて初飛行した隊員の一人が血相を変えて戻って来た。一機が着陸に失敗したので手を貸せという。行ってみたら大破した紫電改と共に、息絶えた飯田が横たわっていた…
実は紫電改の事故はこれだけではない。紫電改の操縦は難易度が高く、熟練搭乗員でも扱いが難しいという。実際、ここ半月だけで4名も殉職者が出ており飯田で5人目。戦闘機乗りは常に死と背中合わせなことは みんな承知してること。でも一緒に戦いたかっただろうなと菅野は思わずにいられませんでした。

後日、菅野が持って来たのは 5本のみかんの苗木。
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この苗木を全員で育て、あいつらの無念を腹一杯食べて 一緒に戦ってやろうという心意気。無論 全員賛成で隊舎脇に苗木を植えるわけですが…この苗木が育って みかんが出来る頃はとっくに戦争が終わってるわけで。てか、343は後に この松山から移動することになるので結局食べられないだなぁ。
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ある時、苗木の手入れをしていると見慣れない隊員がやって来た。701の隊員というその青年は、「俺もやる」と牛糞の肥料を臆することなく素手で掴み地中に埋めた。誰もが嫌がるだろう行為を進んでやってくれたので、若い隊員は大満足。けれどこの人こそ戦闘701飛行隊の隊長・鴛淵 孝(おしぶち たかし)だったのだ!
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早くも「掴みはOK」な素振りの鴛淵。菅野と馬が合うのだろうか!? ともかくこれで二隊が揃いました。あと一隊来るわけですが、そこまで先に言うのは野暮ってものなのでやめておきます。
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