紫電改343 林大尉が臆病者とされる真相が明らかに

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『イブニング』連載、「紫電改343」の第13話
301の隊員が整備兵から聞いた不穏な噂。それは新任した407の隊長・林大尉が とんでもない臆病者だというのだ。今回はその真相に迫る内容です。

二ヵ月前のフィリピン ルソン島の基地において、大川上飛曹ら数名が上官に 怒鳴りこんできた。なぜ我々が特攻選抜から外されたのか理由を聞きたいのだ。上官は語る。お前達には特攻に代わる重要な密命の任務が来たからだと。
密命とはインドネシアにある一大補給基地の破壊。16機の爆装零戦隊で1万キロもの距離を基地を経由しながら、三拍四日かけて飛ぶという過酷な任務です。敵に気付かれることなく、また奇襲が成功したとしても防御砲火は熾烈なものになるだろう。
名付けて「長距挺身攻撃隊」。この隊長に選ばれたのが林大尉です。
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挺身攻撃とは特攻と同じ。決意をもって任務を遂行する作戦が始まりました。が、さすがに1万キロは遠くて途中の事故・故障で8機が脱落。一機は誤って海中に突っ込み戦死。作戦は残る7機のみでの遂行となりました。
いざ目標近くまで来たら猛烈な対空砲火で全然 奇襲になってません。この噴水のような砲撃の壁を抜けることは出来るのか!?
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大川上飛曹は「なめんなよアメ公!! 俺達は挺身隊だーー!!」と叫び、必死の思いで突っ込んで行った。奇跡か、御釈迦様の悪戯(いたずら)か、大川の零戦は砲火の壁を突破して目標に爆弾を投下することに成功。再び弾幕の壁も突破して帰還の途につくわけですが…抜けた先に誰も待っていなかった。他の全員全て撃墜されてしまったのか?

途中基地に着陸したところ出迎えたのは林大尉。なんだ、爆撃に成功して先に帰ったのかと思いきや、話を聞いて愕然とする。
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弾幕突破は無謀と考え
列機と共に手前で引き返しました

なんと敵中に突っ込んで行ったのは自分だけ。大尉らは無理と判断して引き返していたのだ。通りで先に帰っていたわけだよ。
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挺身隊ってのは命をかけた任務じゃねえのかよ!?
それがなんで早々に退避してんだよ!

と怒りが収まりません。これが林大尉が臆病者とされる真相でした。

301はこれを聞かされ黙り込む。嘘とするにはあまりに具体的すぎるからだ。本当に臆病者ならば俺達は上手くやっていけるのかと不安になる一同でした。
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