紫電改343 出撃に遅れた菅野は旋回して高度を取り、一網打尽を目論む

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『イブニング』連載、「紫電改343」の第26話
今回は巻頭カラー。菅野の他、301の面々も描かれてますが…実はこの4人のうち2人がこの戦いで帰らぬ人に。何かと初陣の3月19日の空戦は大戦果が伝えられるけど、合計16名が犠牲になっていることから手放しで喜べないんですよ。その16名には前回描かれた彩雲で体当たりした3人も含みます。

体当たりして敵を沈めたということで紹介したいのが八幡空襲の屠龍。昭和19年8月20日、北九州の八幡を爆撃しようとB29が接近。民間人への被害を食い止めるべく屠龍に乗った野辺・高木の両名は我が身を犠牲に体当たりを敢行! 一番機を屠ったばかりか、その破片が二番機の尾翼に当たったことでこれまた墜落。一度の体当たりで2機を墜としてしまいます。戦後、市民が両名を祀る「体当たり勇士の碑」を建立してるので市民なら行ってみてください。場所は北九州市八幡西区です。

23話にて颯爽と飛び立ったかに見えた菅野の戦闘301。でも実際は違いました。
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エンジンの回らない機が滑走路を塞いでるということで、整備員たちは人力で退避させてからようやく出発。鴛淵たちとはだいぶ離されてしまいました。そこに無線が入り敵の約百機が豊後水道に入ったとのこと。もう目の前だ!
先発した鴛淵・林の戦闘701・407ならば既に優位な高度に達しているから万全な態勢で戦えるだろう。けれど俺たちは発進したばかりで高度が取れていない。不利な高度での空戦は絶対にヤッてはいけないことから鴛淵たちとの合流は断念します。
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その代わりに上空付近で旋回しながら高度を確保。先発隊が撃ち漏らした敵や、別ルートから呉を狙ってくる敵編隊らを一網打尽にすることにしました。
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その目論みは当り敵機を撃破する菅野。描かれてないけど戦闘機が待ち構えていたことから爆撃機は爆弾を瀬戸内海に捨てて逃げ帰ったのも居たようです。
その戦いぶりに「菅野隊長が覚醒しちまった」と、並みならぬ動きをしていたみたい。ただし「デストロイヤー菅野」の異名は健在で、火災によって機体を捨ててます。
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